常世国往還記

本と映画のノート



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かもめ

Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
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虹の彼方に

2007/05/28(月) 00:28:29

ベティ・サイズモア
ベティ・サイズモア(cinema)
監督 ニール・ラビュート
レニー・ゼルウィガー、モーガン・フリーマン、
グレッグ・キニア、クリス・ロック
2000年 アメリカ
posted with amazlet on 07.05.26

田舎町の大衆食堂で働くしがないウエイトレスのベティ。そこそこ美人で、おとなしく気立てのいい彼女は、同僚や常連客の人気者だ。でも、バカで身勝手な夫は、誕生日におめでとうの一言もくれない人非人。さっさと自立して、あんな男捨てちゃえ!と友達は言うけれど、なんとなく踏んぎれない…。
そんな彼女の唯一の楽しみは、青年外科医の波乱万丈の活躍を描く連続テレビドラマ。主役デビッドの登場シーンでは、つい仕事も忘れてテレビに見入ってしまうほどの大ファンだ。
ある日、けちな犯罪に手を出した夫が、二人組のギャングに殺されてしまう。偶然現場を目撃したベティは、ショックのあまり正気を失い、ドラマの世界に完全逃避。自らをヒロインと思い込んで、衝動的に家を飛び出し、「運命の恋人」デビッドと結ばれるため、一路ロサンジェルスへと車を走らせるのだった。

ベティの話がおかしいことも、その元ネタにも、誰でもすぐ気づくのですが、彼女の「愛の夢」があまりにもきれいで無邪気なので、つい、面白がっておとぎ話につきあってしまいます。
誰だって、素敵な夢を見てみたい。信じてみたい。そんな人々の思いにいたわられ、ふわふわしたシャボン玉みたいに危なっかしい空想は、壊れそうでいてなかなか壊れません。
一方、夫殺しの容疑者にされたり、夫が隠した「ブツ」を狙うギャングたちが彼女を追ってくる、という、サスペンスドラマさながらの現実が、刻一刻と背後に迫ります。美しい夢と汚い現実の衝突、結果は吉と出るか凶と出るか。


強いショックから一時的に妄想の世界に逃避することを医学用語でフューグ(遁走。フーガの英語読みですね)というのだそうです。ドラマや小説や映画にはまっている時には、誰しもいくらか現実逃避的になるもの。だからこそ、ベティの奇行に少なからず共感できて、笑えるのでしょう。(同じ妄想でも、クレランボー症候群ともなると、完全な病気で、面白いどころではありません。)
登場人物が、彼女の夢に次々に感染してゆき、ドラマの虚実、夢と現実の境界もぼやけてきます。ベティは完全に夢の中の人になってしまうのか、ふたたび色あせた日常に戻ってくるのか。
とても健康的な結末が待っています。自分探しのラストはこうありたいものです。

「冬のソナタ」ファンのおばさんたちの気持ちがちょっとだけわかったような気がしました。そういえば、私のまわりにも、「ペ・ヨンジュンじゃなくて、チュンサン/ミニョン(ヨンさまの役名)が好きなの。あれが私の理想の男性」と言ってる人がいましたっけ。

見た映画(DVD)TB:0CM:0

禁断の恋

2007/05/26(土) 15:30:26

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション
ブロークバック・マウンテン(cinema)
監督 アン・リー
ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、
アン・ハサウェイ、ミシェル・ウィリアムズ
2006年 アメリカ
posted with amazlet on 07.05.25


婚約者のいるノンケのカウボーイが、ゲイと組んで二人きりで仕事をするうちに、ゲイに惚れられ、なんとなくその気になって、うっかりそっちの道に走ってしまい、人生を狂わせるという、ゲイ向けのヨロメキドラマを、アメリカの雄大な大自然をバックに撮影したシュールな作品。

姦通罪なんて何時代の話?ってくらい、不倫も離婚も当たり前の現代、悲恋で盛り上げるなら、もはやこういう設定しか残っていないかもしれません。…にしても、お話自体は陳腐でつまらないので、同じ趣味の人でないと、感情移入は困難です。映像的にかなりキツかった。ふぅ。
この手の恋愛ものなら、フォースターの「モーリス」(ゲイ版ボヴァリー夫人。映画にもなってる)のほうが、ずっと複雑で罰当たりで、面白いと思う。視覚的にもわりとソフトでしたし。


「パードレ・パドローネ」にも、牧童が孤独と無聊に耐えかねて、ヤギだったか羊だったかで…というエピソードが出てくるけど、人間がいれば、相手が男でもこういうことになるんだろうか。動物と人間と、どっちがマシなのでしょうか。
男じゃないので、こればっかりは、どうにもこうにもイメージできない。降参。

見た映画(DVD)TB:0CM:0

入隊13日目

2007/05/25(金) 18:49:02

Bootcamp Elite
Mission One: Get Started


う~ん、汗かいてスッキリ。
雨降ってもできるし(ジムはウォーミングアップがわりに自転車で行くので、基本的に雨だと行かない)。
ビリーがあれば、ジムいらないかな。やめちゃおうかな。

なみま雑記TB:0CM:0

二胡を聴く

2007/05/25(金) 18:40:48

姜建華-COLLECTION OF BEST-
姜建華
コロムビア室内楽協会 コロムビア・オーケストラ
コロムビアミュージックエンタテインメント
(2002/10/19)

二胡のコンサートに行ってきました。

じかに聴いたのは初めて。
もっと気取ったものかと思っていましたが、案外ライブ向きの楽器で、普通に弓で弾くほかに、はじいたり、叩いたり、絞ったり、聴衆とのかけあいで、コミカルに多彩な音を奏でます。踊って、跳ねて、猛スピードの曲弾きかと思えば、一転、スタンダードに嫋嫋と。音楽の原型の面白さをふんだんにとどめた演奏でした。

大ホールなので、マイクで拾った音だったのが残念。あまり音量の出ない楽器なのですね。ライブハウス程度の室内か、路上など屋外で聴くほうが楽しそうです。

偏愛音楽館TB:0CM:0

入隊12日目

2007/05/24(木) 17:55:58

今日はひさびさにジムに行った。
エアロビ40分とヨガ。それとマシンを少し。

やっぱり、動きが激しい分、ビリーよりエアロビのほうが疲れる。汗の量もハンパじゃない。
でも、筋肉への効き具合は断然ビリー。
ビリーのいいところは、短時間のうちに、ハアハアするスピード系の運動と、筋トレがほどよく混じっていて、両方がいっぺんにできるところだと思う。ジムへ行くと、両方別々にやらなきゃならないので、時間がかかって効率が悪い。

ヨガ(<なぜかポーズが取れない)は、場所を取らない・音出ないで、究極のおうちエクササイズなんだけれども、家でDVD相手にやってると、ほとほと気がめいってくる。まあ、基本コンセプトが「癒し」だから仕方ないんだけど、BGMは不景気、出てくるインストラクターのテンションも低くて、ほとんど寝そう。パワー出ない。ジムに行って、大人数でそろってやらないと、とてもじゃないけど間がもたない。

ダンベルトレーニングのDVDも、同じような感じで、辛気臭くて一週間と続かなかった。あんなものが続くのは、修行好きの三号くらいだよ。なぜ毎晩黙々と一時間もトレーニングできるのか、ほんとうに謎。勉強からの逃避という説もあるが…でも、逃避にもおのずと向かう方向があると思う。私なら、逃避先は絶対に筋トレではない。これは断言できます。

やっぱりビリーの最大のキモは、あのユーモラスな「掛け声(励まし?)」と、ハイテンションっぷりでしょう。見てるだけで気分が明るくなるもの。
明日はまたビリーに戻ろう。(本日は疲れたのでお休み。)

なみま雑記TB:0CM:0

仕掛け読本

2007/05/24(木) 17:10:53



読み方の難しい本です。

地下鉄サリン事件実行犯の豊田亨被告と、学生時代にそこそこ親しい関係だった著者が、豊田の側からオウム事件を見直し、この種の事件再発防止のために警鐘を鳴らす。
とまあ、そういうことになっているようですが、中で話が広がったり縮んだりして、結局いちばん言いたいことは何なのかが、よくわからない。別に言いたいことを一つにまとめなくたっていいのだけれども、あまりにも整合性に欠けていて、何がなんだか。

開高健ノンフィクション賞受賞作だそうですが、「ノンフィクション」でないことだけは確かです。
オウムに関する目新しい情報は、著者が立場上知りえた豊田被告の私的な側面のみ。特段のフィールドワークもなく、個人的な随想の域を出ません。
たとえば「アンダーグラウンド」などとは、加害者側から/被害者側から、という視点の違いのみならず、方法においても、全く逆のアプローチをとっています。
著者は村上春樹に対して批判的なようですが、そもそも違う次元に立っているのだから、かみ合わないのは当たり前です。


難解ではないが、とっても読みづらい。いらんもんがごちゃごちゃ混ざっていて鬱陶しい。うざいし変だ。
しかし不快さの底になんかあるような気もする。何だろうねこれは、とつぶやいたら、二号が言うには

「あー、これ書いたの、情報科の人だろ。狙ってやってんだよ。ヒッカケでしょ。情報科って、こういうウサン臭い話が多いんだよね~」

ああ、さよか。なるほど。
「相棒」と称する意味不明なツンデレ女子大生キャラも、過剰な悲憤慷慨調も、つまりこういう↓ことだったのかな。

「情動は思考より先に立つ」
だからお涙頂戴で釣りました。
「政府やマスメディアによるマインドコントロールって怖いよね」
ほらあなたにも根拠の不確かな被害者意識が! 
「團藤先生、立派な方です。生きた昭和史。三島を教えたこともあるって凄くない?」
すばらしい権威、思わずついていきたくなっちゃう。グル様、お導きください!(いえ、もちろん團藤先生が人格者でないと言いたいわけではありません。ただ、ご本人を直接存じ上げているわけでもなければ、著書の一冊も読んでいないのに、本書に書かれていることだけでそんな気分になるのはどうかということ。)
「この本、賞をとるくらいだから、すばらしいことが書いてあるに違いない」
でも実は、企画段階から、賞取る前提の出来レースだった。だから内容が「ノンフィクション」じゃなくっても無問題。(選者評を読みましたが、崔監督だけ空気が読めなかったのか、それともわざと反対役を引き受けたのか。何にしろ、本書の最終章にはいろいろと驚かされました。)
「このタイトル、よくわからないけど、なんとなくオシャレ。友情って大切だよね。海の表紙もきれい!」
ほら雰囲気にだまされた。パッケージは中身とほとんど関係ないでしょ。(サイレントって、誰が。豊田だって林だって、既にそれなりに語っています。それに、自ら語る内容が、必ず真実とも限らない。語ることによって何か解決するという保証もない。ちなみに、オウム事件に関して文字通りサイレントなのは、松本被告だけ。でも、松本はサイレント・ネイビーなんかじゃないし、著者も、松本に何か告白しろと言ってるわけじゃない。)

エトセトラエトセトラ。




結局、ボクもワタシも、オウムに取り込まれた豊田と同じでしょ。感覚や、イメージや、よさげな言葉や、既成概念や、先入観やらに、つい踊らされてしまうよね。そして、本当はよくわかっていないのに、わかったような気になってしまう。
もっと自分自身で、対象をよく見てよく考えましょう。うわべだけで、鵜呑みにするのはやめましょう。
何より、無反省のまま、脊髄反射的に行動するのはよくない。危険です。

――というテーマを学習するための、実習教材だったのですね、これは。


とても勉強になりました。謎のタイトルに惹かれて読んだ時点で、私も釣られて負けでした(笑)。
伊東先生、たいへんありがとうございました。

死刑制度をどのように考えるか、大学院制度を改革すべきか、など、個々の問題は、もっと広い視野の元で考えるべきでしょう。
また、組織犯罪の心理に関しては、ナチスの絶滅収容所をテーマにした「人間の暗闇」(これは本当に本当のノンフィクション)などと比較してみるのも面白いと思います。


ところで、オウムの一件以来なのかどうか、今の大学は、カルト宗教を過剰なくらい警戒していて、二号も入学以来、再三にわたって注意書きのプリントをもらいました。
「なんかさー、こういうのって逆効果じゃない? かえってチャレンジしてみたくなるというか」
こらこらこらこら。
そういう半端な好奇心が一番危ないんだよ。君子危うきに近寄らず。君子じゃないけど…とりあえず、そばに行くな、さわるな危険!

読んだ本TB:0CM:0

入隊11日目

2007/05/22(火) 16:45:40

Bootcamp Elite
Mission One: Get Started


今日もこれ。負荷付き。
負荷のせいもあるけど、なんか、前よりきつくなってる気がする。
動きが大きくなったから?
体重・体脂肪は、特に変化なし。

なみま雑記TB:0CM:0

死の夢をさまよう

2007/05/21(月) 18:38:10

血のささやき、水のつぶやき(book)
パトリック・マグラア 宮脇孝雄 訳
河出書房新社 1989.11

一時代前の小説のような、美文調をまじえた古風な趣の奇談集。
怪奇も謎も、すべて現実と夢(もしくは妄想)のあわいに漂い、確かなものは何も残らず、読む者を中空に置き去りにします。


天使: 売れない作家の「私」は、裏町で、いわくありげなゲイの老人と知り合う。彼は、若き日に出会った「天使」について語りだすのだったが…。
天人五衰の悲劇。ガルシア=マルケスの天使もひどい扱いでしたが、これはまた更に。く、臭い。

失われた探険家: 孤独な少女の秘密の友人。先の「天使」の流れで、主人公イヴリンの童心の喪失ととるか、あるいは彼女自身が探検家になりかわったと見るか、最後の読み方は分かれるところでしょう。

黒い手の呪い: 「インドへの道」のヒロインの脳内。異文化間に立つストレス、といっても、IT大国インドで、今どきこんなことを言っても始まらないけれど。

酔いどれの夢: 創作に悩むアル中画家の堕落。設定は古臭いですが、この作品集中最も現代的な短編。場末の風景が、悪と罪の心象へと転化していく過程を、まったりと綴っています。

アンブローズ・サイム: ある男の末路を、デッサンのように詳細な客観描写で。滑稽とグロテスクのないまぜになった、ブラックユーモア。

アーノルド・クロンベックの話: 若い女性記者による、連続殺人犯の死刑直前インタビュー。いや、まあこれは普通にやばいだろと思ってたら、案の定…。「ライフ オブ デビッド・ゲイル」のさかさまみたいな話。

血の病: 探検調査中にマラリアにかかり、九死に一生を得た人類学者が、めでたく帰国したんだけれども……おいおいおいおい、どこへいくんでしょうか、この話。まごまごしているうちに、畑の向こうに消えてった。

串の一突き: 自殺した孤独な叔父をめぐる謎。精神分析ネタをビシバシとコラージュしています。語り手の怒りもごもっとも。主治医がボンクラだと思う。分析そのものは当たってるのに、なんで気がつかないかなー。
精神分析の露悪趣味を皮肉った一編。

マーミリオン: 朽ち果てた屋敷にまつわる悲劇の伝説。「黒猫」やら「アッシャー家」やら、ポオのモチーフがいっぱいです。ゴシック・ホラーかと思いきや……。人間やめますか?

オナニストの手: クラブ「バビロニア」で巻き起こった罰当たりな騒動。この手が悪い。この手が憎い。聖書をネタにした2ちゃんねる的悪洒落。

長靴の物語: 核の時代の童話。閉塞した地下の箱舟における小家族の崩壊物語。

<蠱惑の聖餐=凄惨>: 「長靴の物語」の姉妹編です。人類の滅亡によって生まれる新世界。原題は腐敗とエロチシズムをひっかけた洒落で、神様はおりませんが。それはそうと、アリアドネは蜘蛛じゃなかったっけ?

血と水: 旧家を見舞う悲劇。正常と異常、正気と狂気、幻覚と現実が、合わせ鏡の像のように映し映される、混沌と理性の敗北。
ここに出てくるブロードムーアは、作者の父が医師として勤めていた精神病院とのこと。主人公の描写がやけにリアルですが、父上の患者さんがモデルでしょうか。

読んだ本TB:0CM:0

入隊十日目

2007/05/20(日) 17:47:15

Bootcamp Elite
Mission One: Get Started



リズミーファイター500gを、屋根裏の物入れから発掘。
十年も昔、初めてフィットネスをやった時に買ったもの。
「むしろ肉をつけたいんです」などと言い放っていた、あの頃の私を殴ってやりたい。

体操用の、落としにくいダンベルです。ビリーバンドは自信ないけど、両手にこれを持って、ちょっとだけ負荷をかけてみることにしました。
始めはどうってことないですが、最後ごろは、少し頑張る感じになります。
手ぶらでやるより気分が出るし、今はこれくらいがちょうどいいかな。

なみま雑記TB:0CM:0

風の向くまま

2007/05/20(日) 17:30:11

アルベニス:イベリア 全曲
ラローチャ(アリシア・デ) アルベニス
ユニバーサルクラシック (2003/10/22)


フランス新大統領サルコジ夫人は、アルベニスのひ孫だそうで。
なかなか奔放な方のようですが、血筋でしょうか。

映画「イベリア」で知ったアルベニス。
このあいだ、メガネ屋さんの店内音楽に使われていて、おやっと思いました。普段はイージーリスニングの軽いものばかり使う店なので。でも、聞いていて違和感がない。スタンダードながら、クラシックの重さがないのです。

改めてCDを聴きなおしてみると、譜面があるはずなのに、微妙に即興っぽい。かすかにジャズみたいな匂いがします。
なにしろ、少年時代に家出して、新大陸にわたって、しばらく流しで食べてた人だから、そんな癖があっても不思議じゃないですね。
そういえば、サルコジ夫人も、アメリカに駆け落ちしたことがあったんでしたっけ。

ラローチャはとても上手いのですが、重厚な音。アルベニスには、もうちょっと軽やかなピアノのほうが合っているかも。

偏愛音楽館TB:1CM:0

文・文・文

2007/05/19(土) 17:29:34

ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版
ブレア・ウィッチ・プロジェクト(cinema)
監督 ダニエル・マイリック&エドゥアルド・サン
ヘザー・ドナヒュー、マイケル・C・ウィリアムズ、
ジョシュア・レナード
1999年 アメリカ
posted with amazlet on 07.04.04


魔女伝説の残る森で、探検レポート制作のためにキャンプしていた若者たちが行方不明になった。その一年後、彼らのものと思われるビデオテープが発見されたが、そこに映っていたのは、なんと!ドタバタホラーフィルムであった。とっほっほ…。


いくらなんでも、手を抜きすぎではないでしょうか。低予算がどうのという問題ではありません。脚本くらい、ちゃんと作りましょう。ストーリーを、映像以外のところで説明しちゃうのはどうかと思います。本物らしく見えるようにったって、黙ってYouTubeにでも出すなら別ですが、さんざん宣伝した上での公開で、観客はすでに作り物であることを知っているわけですから、それはほとんど作り手の自己満足に過ぎないのでは。

粗い画像と不安定なカメラはまだしも、編集のいいかげんなフィルムをえんえん見せられてゲンナリ。煽りかたもありきたりで、これで怖がれと言うほうが無理。夜中にうちのトイレに行くほうが、よっぽど怖いよ。物音や大声など、あまりにもベタです。ていうか、うるさい。
この手の手法なら、たとえばワイズ監督の「たたり」なんかのほうが、比較にならないくらい洗練されています。まあ、相手がワイズ作品じゃ、買い付け価格も比較にならないでしょうが。
とにかく、素人ビデオという設定を、下手と手抜きの言い訳にしているとしか思えません。

フラフラ動くハンドカメラの映像に酔っちゃった。そういう意味では、ものすごく気持ちの悪い作品でした。



なお、ビリーは本日もお休み。
見た映画(DVD)TB:0CM:0

入隊八日目

2007/05/18(金) 22:28:29

体調不良により、一回休み。

なみま雑記TB:0CM:0

敗軍の将の不在

2007/05/18(金) 22:17:59

検証 戦争責任〈1〉
読売新聞戦争責任検証委員会
中央公論新社 (2006/07)

二巻本の体裁ですが、続き物ではありません。
大東亜戦争全体にわたる、タイトルに沿った内容は(1)で、(2)はもっぱら個々の事実について、「敗戦責任」を批判したもの。おそらく(1)(2)それぞれ、別の時期に新聞紙面で連載した特集記事をまとめたのでしょうが、重複する部分も多く、やや冗長に感じられます。全部ひっくるめて編集しなおしてもらいたかったところです。

全体に、これまで刊行された種々のテキストのおおまかな総ざらえで、研究書といえるほどの深さはなく、物足りない反面、万人向けで取っ付きやすいのがいいところかもしれません。
特に(1)は、文体も中身も歴史教科書に毛の生えたレベル。「検証」を期待して手に取るとがっかりするかもしれませんが、さらっと全体を俯瞰するにはまずまずでした。

一読して思うのは、「責任」とは、検証したり研究したりするものではなく、誰かが取ったり取らされたりするものだろうということ。「検証」すれば、「責任」はどんどん拡散し、その所在は不明になってゆくばかりです。
誰かが取るのでなければ、「責任」は存在しないも同然です。
ドイツやイタリアでは、ヒトラーなりムッソリーニなり、事の中心にあった人物が死んでくれて、「責任」の問題が単純化されました。彼らを「責任」の中心に据え、あとはそこからの距離で軽重を計ればよかったからです。
彼らが戦後も生きていたら、(もちろん死刑にはなったでしょうが)いろんな条件が勘案されて、責任問題はもっと紛糾したのではないかと思います。彼らがどこまで独裁的であったのか、現在考えられているほど、すべての面において独断的に裁定していたのか、今となっては誰にもわかりません。

結局、戦争裁判はあったものの、日本では最終的に誰に責任があるのか分かりませんでした。事実がどうであったにせよ、また、自身がどう考えていたにせよ、天皇も一切責任を取ってこなかった。
そのために、部分的な責任ばかりが焦点となり、国民を含めた当事者全員にとって、戦争の発生も推移も、何か他人事のようです。そんなことから、靖国の合祀があいまいな基準のまま行なわれてしまったのではないかと思います。
個々の事象を掘り下げていけば、(1)巻末のシンポジウムにおける櫻井女史の発言に見るように、「日本だけが悪いんじゃないもん!」という話になるに決まっていて、それは史的研究においては正しい態度であっても、現在まで尾を引いている「戦争責任」問題を考えるにあたっては、全く意味をなしません。
同様に、個々の事実を洗い出して、個別の「責任者」を認定しようという本書の意図も、それほど意義のあることとは思えないのです。
スーパーバイザー気取りで、政府や軍関係者を弾劾したり、戦争の名称変更を提案したりする暇があったら、メディア自身の「戦争責任」を、自ら詳細に分析するほうが、よほど将来のためになったでしょう。

それにしても、これほど痛い目にあっていながら、日本というのは、懲りない国です。
アメリカの傘下という特殊条件を忘れて、飛躍的な経済発展を自力だけでなしとげたように思い込み、一部の私企業の成功を、国全体の快挙と見なし、借金まみれで食糧すら自給できないくせに、先進諸国と肩をならべたと勘違いしてる現在。
局地戦で一つふたつ勝ったくらいで舞い上がって、欧米に対抗できると考えた開戦当時と、精神的には大して変わっていないような気もします。
中国やインドが伸びてくるのは当然。彼らはもともと「持てる国」なのだから。あらゆる面で抜かれるのは時間の問題でしょう。辺境の小国・日本は、彼らと同じ土俵で対抗し、優位に立とうなどと無駄なことを考えず、たとえばシンガポールや、世界の金庫番スイスや、北欧諸国のように、堅実な独自の道を選ぶ冷静さを持つべきなのでは。
とはいっても、アキバ立国はちょっと願い下げだけど…。でも、それしかなければ仕方ないのかなあ。

読んだ本TB:0CM:0

入隊七日目

2007/05/17(木) 22:18:20

Billy's Bootcamp Elite
Mission Two: Maximum Power


Mission Two 二回目。ちょっとは慣れたけど、やっぱりきっつー。
明日から1に戻す。欲張らないことにします。


バームウォーターを箱買い。
4、5本ずつ買うのが面倒になった。

なみま雑記TB:0CM:0
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