常世国往還記

本と映画のノート



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリー

最新の記事

過去ログ

ブログ検索

FC2ブログランキング

RSSフィード

プロフィール

かもめ

Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
日記もちょっとだけ。








ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

はじめの一歩

2004/08/25(水) 22:05:34

リプリー

リプリー(book)
パトリシア・ハイスミス著(1955年) 佐宗鈴夫訳
河出書房新社 1993年
トム・リプリーは、金も仕事も無く、助けてくれる親兄弟も無い、天涯孤独の風来坊。ある日、彼の元に造船王グリーンリーフが訪れ、トムと面識のある放蕩息子のディッキーをイタリアから連れ戻してくれるよう依頼する。
けちな詐欺罪で警察から追われる彼は、渡りに船とばかりにこの申し出を受け、グリーンリーフ氏からたんまり旅費をせしめてイタリアへ高飛びします。

ピカレスク小説ですが、「贋作」からあとのトムが、平然と悪事を働く完全な悪党なのに対して、「太陽がいっぱい」の彼は、まだ道をふみはずしかけたばかり。ナイーブで初々しいアマチュアです。

親も無くこれという才能も無く、自分に自信の無い彼は、すべてに恵まれたディッキーに憧れ、自分を偽ってまで取り入り、わがままだが陽気で気のいいディッキーに気に入られて、有頂天になります。
しかし、徐々に化けの皮がはがれてゆき、それに連れて、うるさがられ、やがてはうとまれて捨てられそうになる過程は、身につまされて苦しいほどです。






この作品だけみれば、映画 「リプリー」 のように、暗い深刻な物語という解釈もうなずけますし、トムが同性愛者だと取れなくもありません。
しかし、一連のリプリー物を総合すれば、少なくともトムはゲイではない (のちにある意味トム以上にとんでもない女の子と結婚します) ので、ディッキーに対するトムの思いは、優しい両親と豊かな財産、魅力的な容姿と人柄、すべてを兼ね備えた彼のようでありたいという、強烈な願望と解釈したほうが良いのではないでしょうか。

ま、何事にも動じず、夫婦間も奇妙に淡白な、のちのトム・リプリーからすると、こいつひょっとして両刀もアリかなという気もしますが(笑)。
スポンサーサイト
読んだ本TB:0CM:0
<< ハリウッド奇譚ホーム全記事一覧no more >>

コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://segrokamome1.blog27.fc2.com/tb.php/94-79f80357

Copyright(C) 2006 常世国往還記 All Rights Reserved.
template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。