常世国往還記

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長い長いお医者さんの話

2004/08/05(木) 22:50:29

屍鬼〈1〉

屍鬼(1)~(5)(book)
小野 不由美著 新潮社(新潮文庫) 

なによりまず分量に参っちゃいました。

山奥の寒村という設定なのに、まあ出るわ出るわ、登場人物が半端でなく多いのです。大長編の前半は、ほぼ人物設定に費やされているといっても過言ではありません。個々の人物の生活史、血縁・交友関係など、おそろしく詳しく書かれていて、出ずっぱりの医者と坊主以外、記憶力の悪い私には覚えきれません(泣)。

続きは少々ネタバレ気味。




とても律儀で丹念な小説です。
でも、設定をここまで説明し尽くす必要があったのか。ホラーをあんまり理論的に解説されると、怖さが薄れてしまうような気がします。例えば、クーンツのホラーなんて、ひたすら理不尽ですから、読後はもう、町を歩いててもいきなり襲われそうで、思わずきょろきょろしちゃったりして、とんでもなく怖い。
ある程度理不尽でないと、出来事自体はおっかなくても、読んでいてなんだか「他人事」なんですね。どのみち他人事なんですけれども。

さすがに後半は、テンポが上がって読みやすくなります。
しかしこれほど大勢人間がいるのに、そして敵の数は比較的少ないのに、ただの一人も脱出できず、情報も漏れないというのは、あまりに現実味がありません。
それに、作者が肩入れしているらしい坊さんの行動について、私はどうしても納得がいきません。美少女の色香に迷い、煩悩のとりこになったというほうが、平凡だけどまだしも説得力があります。
宗教=共同体の秩序という作者の考え方も首肯できません。儀式や秩序は、宗教の一面にすぎないと私は思うので。

「令嬢クリスティナ」(エリアーデ)のように、同じ異形でも徹底的に現世と対峙するほうが、ずっとおっかないし、かえってアウトサイダーの悲哀が迫るように思います。



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