常世国往還記

本と映画のノート



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

カテゴリー

最新の記事

過去ログ

ブログ検索

FC2ブログランキング

RSSフィード

プロフィール

かもめ

Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
日記もちょっとだけ。








ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

カーテンを開けたら

2004/07/26(月) 22:32:45



バースデーボックス(book)
ジェーン・ヨーレン他著 金原瑞人監訳 メタローグ
2004年
翻訳の勉強をしている友人が訳者のひとり。
なので、ちょこっと宣伝です。
いや、そのことを抜きにしても、実際なかなかおもしろい話のつまった短編集です。メジャーな版元さんの出版ではないので、書店で見かけることは少ないと思いますが、よろしかったらこちらからどうぞ。

20~30代の女性向けだそうです。でも、私が読んだ感じでは、主人公や語り手が女性という以外に、男とか女とかに限定された物語ではないし、年齢も、家族持ち30代以上でないと分からないんじゃないかと思う話もあります。
とりあえず、おおむね大人向け(ただし、子どもの話もある)。

可愛らしい装丁は、男性にはちょっと手に取りにくい雰囲気かもしれませんね。



ザ・サウスポー ( ジュディス・ヴィオースト )
可愛い♪ 小学生の交換ノート、懐かしいですねえ。

人生の秘密 ( ブルース・コウヴィル )
ママが家族にその存在をひた隠しにしてきた実の弟「ジョージおじさん」。彼の突然の訪問によって、平凡なランディーの日常は一変する。カヴァーをめくると、そこには思いもかけない本当の人生が!
まあ確かにジョージの言うことは正論なのですが、私はここまで人に厳しくなれないな。他人の世界を強固に排斥するのでなければ、人生に少しくらい幻想があったっていいのではないかしら。マイノリティーに関する見解って、時々「全か無か」で少々しんどいことがあります。
ちょっとママが可愛そうになりました。

わたしを見て、きれいなんだから ( ベン・ライス )
趣味に打ち込むあまり家庭に無関心な夫。日本だけかと思ったら、アメリカにもこういうのがいるんですね。あれだけ 「愛」 に敏感な文化なのに。
エマが気の毒です。彼女の行為は友人夫婦を救いましたが、おそらく彼女自身を救うことはなかったでしょう。

イースターエッグ・ハント ( ミシェル・ロバーツ )
母親の出産で、祖父母に預けられた小さな 「あたし」 が出会った不思議な出来事。
いつもやさしい気持ちでいようね。

こんなふうにあなたのパパと出会ったの ( スパークル・ヘイター )
ニューヨーカー風、というのかな。しゃれた短篇。奇妙な人物 「クレイジー・アンナ」 の前と後ろに、全く違った世界が展開します。「前」 のほうが断然面白かったような気もしますが。


ハート ( マルリー・スイック )
崩壊した家庭でもみくちゃになる子ども。ママは弱虫、パパも無責任。担任はいつも最低 ( 教科書どおりのカウンセリングなんて、マッタク! )。11歳の子が自分でなんとかしなくちゃならないなんて、あんまりです。

幸せな真空状態について ( スティーブン・ドビンス )
悲劇のさなかで物事を客観視するのはとても難しいこと。ハリエットの整然とした人生は、夫の珍妙な死によっていきなり混乱に放り込まれます。誰にもわからない孤独な苦しみを乗り越えるまでの、彼女の苦闘の日々。
ところで、亀に当たって死んだアイスキュロスのことが引かれている話をわりあい最近読んだ気がするのですが、何だったかどうしても思い出せない。たくさん落ちてくる 「マグノリア」 の中かしら。マキューアンの何かだったような気もするし。う~ん……。
年は取りたくないですね。
ドビンスはハヤカワから2冊ほど翻訳が出ているのでご存知の方も多いと思います。

バースデー・ボックス ( ジェーン・ヨーレン )
大好きなママとの別れと、本当の自分との出会い。
この短編集のしめくくりにふさわしい、すてきな掌編です。
そういえば、この本に収められた話はどれも、 「本当の世界」 にめぐりあうストーリーでした。
素晴らしい誕生日の贈り物。




スポンサーサイト
読んだ本TB:0CM:0
<< カリスマホーム全記事一覧本好きPeopleさん >>

コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://segrokamome1.blog27.fc2.com/tb.php/68-3fc285ca

Copyright(C) 2006 常世国往還記 All Rights Reserved.
template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。