常世国往還記

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誰も救われない

2004/07/15(木) 22:00:05


ミスティック.jpg


ミスティック・リバー(book)
デニス・ルヘイン著 加賀山卓郎訳 
早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)2001年
キングの「スタンド・バイ・ミー」と比較されることが多いのですが、両者にほとんど共通点はありません。
同じ幼な友達の物語でも、キングがノスタルジックなユートピアを描いたのに対して、ルヘインはあくまでも現実に即した辛口です。



だいたいにおいて、幼なじみというのは、物心ついてからの友人とは違って、自分から選んだ関係ではなく、"家が近い"か、"親が友達同士"かのどちらかで、たまたまお互い気が合うならすごくラッキー、でも、他に相手がいないからというだけの理由で、仕方なく一緒に遊んでいることもしばしばです。
このような関係は、親と離れ、自分の意思で行動するようになる12、3歳ごろには、自然と消滅してしまいます。

「ミスティック・リバー」の三人の少年は、まさにそのような時期にありました。
ジミーとショーンは父親のつきあいで、デイヴはジミーの近所だから、なんとなく友達どうしですが、お互い共通点が何も無いことに気がつき始め、別れはすぐそこに迫っています。
そんなときに降りかかったデイヴの誘拐事件。ジミーとショーンの目の前で、たまたまデイヴだけが通りすがりの車にさらわれてしまう。四日後、辛くも生還した彼は、体も心も、もとの彼ではなくなっていました。

事件をきっかけに三人は訣別してしまいますが、この事件はデイヴだけでなく、あとの二人の心にも微妙な傷を残し、結局、三人が三人とも、その後の人生に失敗します。

精神に異常をきたし、失職するデイヴ。

凄腕のストリートギャングになって、服役したジミー。出所後は更正しますが、妻にも娘たちにもうかがい知れない暗い面をかかえています。

そして、一見中流家庭で幸福に育ち、敏腕刑事として活躍していたショーンも、仕事にのめりこむあまり、妻とは別居、挙句につまらない公私混同をやらかして停職処分をくらい、署内で微妙な立場にある。

そんな折も折、今や全く接点の無い三人を、ふたたび結びつける陰惨な事件が起こった。


多分いやな話だろうと思ったのであまり気が進まなかったのですが、なんとなく気になって、つい読んでしまいました。
流行りのトラウマもの、というわけでもなかったかな、でもやはりそういう話なんでしょうか。
唯一の見どころは、人物描写のリアルなこと。異常な話なのに、身近にいそうな登場人物ばかりで構成されているのがふしぎな感じです。
少年時代ヒーローだったのに、思春期以降不良になっちゃう奴とか、自分は何やってもダメなくせして、他人に説教するのが大好きなオヤジとか、すっごくおとなしくて地味なのに、生き字引みたいに何でも知っている人とか。
これだけ筆力のある作者なんだから、こんなストーリーでなければ良いのにと思いました。

とはいえ、ショーン・ペンがこの役をどう料理しているか見たいので、性懲りも無くDVDは借りるでありましょう。
→DVDの感想
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読んだ本TB:0CM:0
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