常世国往還記

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読書と映画の鑑賞記録。
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奇怪なリサイクル

2004/06/30(水) 19:05:22



鉄の枷(book)
ミネット・ウォルターズ著 成川裕子訳 東京創元社 1996年
一人暮らしの老女が、浴槽で手首を切り、スコウルズ・ブライドル (人間用の轡のようなもの? ) を被った死体となって発見される。
自殺? とすれば原因は何か。そもそも、こんな奇妙な姿で死んでいるのは何故?
捜査を進めるうちに、死んだ老女の身辺の奇妙な出来事が次第に明らかに。
さらに、老女自身とその一家の驚愕すべき過去も、白日のもとにさらされてゆく。





面白いのは、残された日記のかたちで、死んだおばあさんにも一役買ってもらっている点です。
物語の進行と、彼女が生前に書き残した省略の多い日記 (というより覚書? ) とが、順不同で交互に現れます。日記が誰の、何時の事を書いたものなのか、はっきりしないところがミソです。

例によって大勢のウソツキと、警察の疑心暗鬼がミステリの中心にありますが、前二作に比べてやや物足りないのは、女主人公セアラに典型的ないい子ちゃんすぎるきらいがあるところでしょうか。
愛の無い環境で育った容疑者たちと対比する意図でしょうが、美人で、女医で、誰にも優しく、家事に堪能、女らしい……あまりにも優等生でイヤミなくらい。こちとら上記の一点にも該当しないせいか、どうも感情移入しにくくて困ります。

それに比べると、へんちくりんな夫のジャックはいいですねえ。
傍若無人で偉そうだけど、経済力ゼロ、おまけに女好き。ほとんど人間失格状態なのですが、妙に愛嬌があります。
ウォルターズ女史は、こういう癖の強いおかしな男を創作するのが得意みたいですね。「氷の家」 のマクロクリンもそうでした。
もしや実生活の夫君も変わった人なのでは。

テーマは、言ってみればスコウルズ・ブライドルの再利用法あれこれ。
しかし、ろくなアイデアはありませんでした。まあもともとろくでもない道具なので、当然と言ってしまえばそれまでですが。

古いものを後生大事にとっておくのも考え物です。

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