常世国往還記

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嘘吐きのパラドックス

2004/06/28(月) 15:53:50



女彫刻家(book)
ミネット・ウォルターズ著 成川裕子訳
東京創元社(創元推理文庫) 2000年
母と妹を惨殺した罪で終身刑に服するオリーヴ。
彼女を題材に「売れる」キワモノルポを書く必要に迫られたロズは、この謎めいた囚人とその関係者にインタビューを試みるが――。


「氷の家」と同じ手法の推理物ですが、前作のユーモアは影をひそめ、かわりに無くもがなの大立ち回り (読者サービス?) なんか入っているところがちょっとがっかり。
しかし今回も、随所に散りばめられた嘘と誤解が、話を非常に複雑にしています。
初めから容疑者を 「嘘吐き」 と規定した上で物語を進める点がなんとも挑戦的。







「氷」と違う要素は、人それぞれのバックグラウンドが違うと、同じ言葉も違う意味を持つということ。真実は人の数だけあるということ。

過食症、崩壊家庭、醜い姉と美人の妹…オリーヴが自ら語る最悪の成育史に、ロズは安いジャーナリスト根性丸出しで、ステレオタイプなトラウマ説まっしぐら。一見もっともらしいけど、でも、あちこちのほころびからのぞいている真実は、実は真っ黒かも?

「氷の家」でも感じましたが、この作者、根はフェミニズム共感派なのかもしれないけれど、かなりのひねくれ者じゃないでしょうか。
だいたい、極度に肥満した女囚の名がオリーヴだなんて、悪ふざけにもほどがあります(^_^;)

残り数ページ、いよいよ大団円と思いきや、最後の数行で、ロズと読者が積み上げてきた(と思いこんだ)煉瓦を全部崩してくれまして、ここがウォルターズ女史の真骨頂という感じです。

さあ、始めから読み直し。
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