常世国往還記

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読書と映画の鑑賞記録。
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夜回り弁護士

2007/05/10(木) 18:50:16

路上の弁護士〈上〉路上の弁護士〈上〉〈下〉(book)
ジョン グリシャム 白石 朗 訳

新潮社 2001-08
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ワシントンDCきっての大手弁護士事務所“ドレイク&スウィーニー法律事務所”に、銃を持ったホームレス風の男が押し入り、居合わせた弁護士9人を人質に、会議室にたてこもった。男は、要求をはっきりさせないまま、まもなく駆けつけた警官に射殺されるが、人質の一人で、一部始終を間近で見たマイクルは、事件のショックから、仕事が手に付かなくなってしまう。
男は何がやりたくて、こんな騒動を引き起こしたのか。犯人ハーディーについて調べる過程で、マイクルはホームレスの人権擁護を専門にする弁護士、モーディカイと出会う。彼に伴われ、救貧施設を訪れたマイクルは、究極の貧困生活に耐える人々の実態に衝撃を受けつつも、彼らを守ろうとするモーディカイの無欲な人柄と、その生き方に強く打たれる。
一方、ハーディーの犯行動機を調べるうち、彼は、ドレイク&スウィーニーが再開発事業に関連して、ある廃ビルからハーディーらホームレスを強制退去させていたことを知る。行き場の無い人々を、真冬の寒空の下に追い出すだけでも非人道的だが、しかもその退去処分自体が、どうやら違法だったようなのだ。
処分を決定した同僚弁護士の不正を発見したマイケルは、人生の方向転換を決意する。無力な人々の盾として、金にはならなくとも、天に恥じない、人間として実りのある生き方をしよう。その手始めに、彼は立ち退き処分の違法性を暴こうと考えるが…。


グリシャムお得意の「青春の冒険」ものです。さすがにちょっとワンパターンですが、後味が良いので、読んでいて安心。
日本の格差などよりはるかに根深く深刻な、米国のホームレス問題を紹介したのが手柄です。ホームレスの実態や、ボランティア団体の活動の描写に熱が入るあまり、お話のほうは駆け足ですが、それはまあご愛嬌でしょう。

「逆差別」的な問題を取り上げた、「エンジェルズ・フライト」とは逆の、ストレートな問題提起。経済格差が問題の大半を占める日本と違って、あちらでは、人種差別が底流となっており、経済支援だけではなかなか解決の難しい問題です。出てくるホームレスはみな黒人、支援者の大半も黒人。対するドレイク&スウィーニー側の弁護士は、全員白人。「エンジェルズ・フライト」にあるように、現実はこれほど単純ではないでしょうが、まあ、大雑把に色分けが出来ることは間違いないと思われます。

アメリカンドリームなどというきれい事では割り切れない米国社会。しかし、公益法というものの存在が、わずかに救いではあります。

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