常世国往還記

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教養の復権

2007/05/06(日) 15:43:29


なぜこれほど勉強しない子供が増えたのか、その原因については、こちらの本のほうがはるかに示唆に富んでいます。

著者によれば、地方対都市、日本対西洋の文化的格差の解消にともなって、「憧れ」という教養主義の光背が消滅する。一方で、高学歴層の増加(大学の大衆化)により、学士サマ=末は博士か大臣か、という図式が崩れ、大学出たって所詮リーマン止まり、ヤッテランネーヤ、という空気が蔓延する。この憤懣が、大学紛争につながり、特権階級(教授)へのルサンチマンが爆発するが、紛争鎮静化ののちは、そんなものに無駄なエネルギーを費やすこともやめて、大学は単なる就職前のモラトリアムの場と化す。大学進学者は飛躍的に増えたというのに、教養へのモチベーションが上がるどころか、「そんなこと考えて何になるの?」という冷笑的なムードと共に、思索や思想を伴わない「一般教養」を「教わる」ことが、大学で学ぶ目的だと考える者が大多数を占めるようになった。
高い学識を持つと同時に、思索を極めた者にのみ許される「教養人」の権威など、誰も見向きもしない。で、著者はそこまでは触れていないのですが、結局、形骸化した「キョウヨウ」すら失墜し、一部の層で、教育そのものへの意欲が急速に減退しているのが現状ではないかと思われます。

輝ける教養主義の時代、それを担った出版文化、戦後の大衆主義など、それぞれに興味深い数字やテキスト、エピソードを紹介しつつ、時にユーモラスに、時に深く慨嘆しながら、読みやすい文体で解説しています。「教養」というものを知るための“キョウヨウ”書としても優れた著作です。

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