常世国往還記

本と映画のノート



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

カテゴリー

最新の記事

過去ログ

ブログ検索

FC2ブログランキング

RSSフィード

プロフィール

かもめ

Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
日記もちょっとだけ。








ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

勉強ぎらい

2007/05/05(土) 17:58:15



最初のほうを拾い読みするとすごく面白そうなので、こりゃいいやと思って買ってくると、読み進むほどにハテナマークが増えてくる。この著者の本は、前に読んだのもそうでした。またやられちゃったわいとガックリきているところです。
「そんなの知りません」「わかりませーん」と堂々主張する学生を前に、おろおろする内田先生、という図は楽しいのに。

「なぜこれを学ぶのか」というのは、学問における本質的な問いです。そう問われて驚く教師のほうにむしろビックリです。役に立つかどうかもわからないようなものに、若い日の貴重な時間を費やす意味などあるのかと考えるのは、かえって健全な発想だと思います。
二号の法学の教科書にだって、「法学を学ぶ意義」について、特に一章をさいて延々と書いてあります。「法律」なら、知っていればいろいろと役に立つような気がしますが、「法学」って何? それこそ「何のためにあって、何のために勉強するんだろう」とは、私でも思いますので、ほほうと思って開いてみますと、法学を学べば、こんなことがある、あんなことがある(ちゃんと役に立つのですヨ)と並べたあとで、「そうは言っても、だから何なんだと思う人もいるだろうし、また、国民が揃って法学ばかり勉強したら、それはそれで困ったことである」(ま、そりゃそうだわな)などと梯子をはずすようなことまで付け加えてあって、とても良心的。

「すべての人間は勉強しなくてはならない」「すべての人間は働かなくてはならない」、あたかもアプリオリな原理原則のように言われていることも、実はこの国の近代化の流れの中で出てきた、比較的新しい考え方だということが、「日本という国」の中にも書かれています。
小→中→高→大と、ほぼ一本化した教育課程に有無を言わさず全員を乗っけて、学校教育修了と同時に就職させる。日本の、特に戦後の急速な復興のために、きわめて効率的に働いたシステムが、社会の変化によって、機能不全に陥っているのではないでしょうか。
福沢諭吉なら、現代の子供が「学びから逃走」するからといって、驚いたりはしなかっただろうと思います。「おミエーさん、そいつアあたりめえじゃあネエのかい?」だって、もともとサルなんだもん!

正直「失踪日記」なんかを見ても分かるとおり、ホームレスだってなかなか餓死・凍死までいかない豊かな国に住んで、働くにしたってPOSだの電卓だのあれば、計算なんか出来なくてもなんとかなるし、漢字はワープロが変換してくれる。金持ちになりたいとか出世したいとか思わなければ、物知らなくても新聞読めなくても大して困りません。勉強に向かう/勤勉に働かなくてはならない動機がないのです。困るのは、彼らを雇用する人たちだけ。勝手に困れば?俺ら知らねえし。
内発的な学びへの欲求(笑)、そんなもんがあるのは、内田先生や先生のお友達のように、もともと賢く生まれついた勤勉な人だけです。どんなに上手に教えても、「ふーん、面白いねー」で、大抵の生徒はおしまいです。サルは「もっと知りたい」なんて思わないのよ。

ゲームのルールやケータイのスキルみたいに、直で役立つことでない限り、「学びへの欲求」なんて起こりません。もういっそ、学校は適当でいいから、国も企業も職場での再教育に力を注いだほうが現実的なんじゃないでしょうか。「学び」は、何も学校でするものとは限りません。抽象的な学校道徳?よりも、これを覚えたら職長になれるとか、昇給するとか、分かりやすいご褒美がぶらさがっていたほうが、うまくいくと思う。高校や大学でわけわかんない授業をダラダラ聞いて、名目だけの学歴を得るより、中卒で、とりあえず何でもいいから仕事をさがして、職場研修をまじめに受けるほうが、本人にとってもトクだし、企業の側も優秀な社員が増えるというようなことになれば、全体のレベルが少しは上がるかも。まあ、学校って何よ?って話にはなっちゃうけれども。

教育再生会議でじーさんの小言みたいなことを並べ立てても、どうなるもんじゃないだろうと思います。うざ…いや、特に間違ってるとも思わないので、言いたければ言ったっていいですが。
とにかく、育つかどうかもわからない「内発的な動機」なんかに期待しないで、「勉強はお得」という、それこそ「学問のすゝめ」的な概念で、生徒を洗脳すること。塾がさんざんやってるみたいに、勉強できるとカッコイイ(ああ嫌だな…)と思い込ませるだけでも、授業中ほっつき歩くことは減るでしょうね。
とはいえ、それはそれで、別の問題が起こりそうな気もします。困りましたね。

スポンサーサイト
読んだ本TB:0CM:0
<< 教養の復権ホーム全記事一覧ハーレクイン・クライム・ストーリー >>

コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://segrokamome1.blog27.fc2.com/tb.php/350-8ea72e7e

Copyright(C) 2006 常世国往還記 All Rights Reserved.
template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。