常世国往還記

本と映画のノート



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

カテゴリー

最新の記事

過去ログ

ブログ検索

FC2ブログランキング

RSSフィード

プロフィール

かもめ

Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
日記もちょっとだけ。








ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

魔法が解けるとき

2007/04/26(木) 18:18:52

シンデレラ(book)
エド・マクベイン 長野きよみ 訳
早川書房 (1988/10)


ホープ弁護士の仕事を請け負っていた私立探偵のオットーが何者かに殺害された。オットーと個人的にも親しかったホープは、事件の真相を知るべく、彼が死の直前まで追っていた二件の調査について調べ始める。浮気調査と窃盗事件、いずれの件にも複雑な裏事情がからんでおり、知れば知るほど、殺害動機のありそうな人物は増えていく。
一方、ホープのあずかり知らぬところで、一人の娼婦を探す男たちが、彼女の近親者を次々に殺害していた。
行方をくらました娼婦「シンデレラ」とは何者なのか。また、彼女を探す目的は? オットー殺害とシンデレラの関係は?
ホープ弁護士は、出足の遅い警察を尻目に、錯綜する事件に分け入っていくのだった。


たかだか400ページにも満たない文庫のミステリーに、一週間もかかってしまいました。
何がややこしいって、名前の多いこと! 一人の人物に、偽名やら通称やら、複数の呼称があって、読むたびに誰が誰やらわからなくなる。そればかりか、パラグラフごとに、三人称の「彼」「彼女」の指す対象がころころ変わるので、もう大混乱です。
ガラスの靴をはいたシンデレラのように、誰もが時と場合によって、全く違う人物に変身します。あるときは加害者にも、あるときは被害者にも。そして、シンデレラの秘密を知った者には死が待っている。

「変身」をキーワードに、複雑なストーリーが展開します。ビジュアル情報のない、テキストによるミステリーの醍醐味。「名前」と「本体」のズレも、事件の混乱要素として面白い働きをしています。
シリーズお約束の、ホープと元妻スーザン、難しいお年頃にさしかかった娘ジョアンナのからみも、実はシンデレラ物語に重ねてあるという凝りよう。探偵のキャラクター小説に堕しがちなシリーズ物としては、出色の出来だと思います。

スポンサーサイト
読んだ本TB:0CM:0
<< 仏式ハムレットホーム全記事一覧損な取引き >>

コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://segrokamome1.blog27.fc2.com/tb.php/343-f0ef280e

Copyright(C) 2006 常世国往還記 All Rights Reserved.
template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。