常世国往還記

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法廷闘争

2007/04/04(水) 18:43:53

子供の眼〈上〉
リチャード・ノース パタースン 東江 一紀 訳
新潮社 (2004/01)


女性弁護士のテリは、最低男のリッチーとようやく離婚にこぎつけたものの、一人娘の養育権を相手側に奪われ、娘可愛さに元夫との腐れ縁をなかなか断ち切ることができずにいた。せっかく憧れの上司であるクリスと相思相愛になったのに、次から次へと金の無心を畳み掛け、クリスやその息子カーロにまで嫌がらせを仕掛けるリッチーのせいで、憂鬱の種は尽きない。「あんな男、死ねばいいのに!」テリの堪忍袋の尾も切れかけた矢先、当のリッチーが、別人のように気弱な反省文を残して、突然自殺した。
リッチーらしくない死に方に不審を抱きつつも、とりあえず心の重石が取れてほっとするテリ。しかし、案の定、警察は他殺を疑い、動機のあるクリスが容疑者として検挙されてしまった。
有力な証拠を掴んで高圧的に迫る検察に対し、クリス側も腕利きのマスターズを弁護人に立てて応戦するが、複雑な利害と感情がからみあって、関係者全員を巻き込んだ裁判の行方は、二転三転する。
悪霊よろしく、死後もなお皆を悩ませるリッチー。テリとクリス、そして子供たちにに安らかな生活が戻る日はくるのか。また、リッチーの死の真相はどこに。


人物像がアニメ級に類型的。善玉悪玉があまりにもはっきりしすぎて深みに欠けるし、謎解きも大したことないのでミステリ性もいまいち。ただし、元弁護士の著者の手になるだけあって、法廷シーンに圧倒的な迫力があります。
事件もロマンスも、全部オマケのようなもので、目玉は検察と被告側弁護士の知恵比べ。本書の主人公は、実はクリスでもテリでもなく、超敏腕弁護士キャロライン・マスターズでしょう。
陪審団を相手に、(被害者以外)誰も傷つけることなく、不利な状況をどうやって覆すのか。判決の行方は、最後まで予断を許しません。

陪審員の選定を始め、検察や司法との駆け引き、証人の扱いかた、陪審へのアピール、未成年者への配慮など、裁判にまつわるあれこれが丹念に書かれてあって、たいへん面白く読めました。

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