常世国往還記

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押入れのファンタジー

2006/11/12(日) 18:33:36

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
ライオンと魔女(cinema)
監督 アンドリュー・アダムソン
ティルダ・スウィントン,ジョージー・ヘンリー,
スキャンダー・ケインズ,ウィリアム・モーズリー
2005年 アメリカ
posted with amazlet on 06.11.08

時は第二次大戦中、ロンドンに住むベベンシー一家の四人兄弟は、ドイツ軍の空襲を避け、ド田舎の古いお屋敷に疎開することになった。
だだっ広くて淋しいお屋敷にたった一人で暮らしているのは、気難しそうな教授。ハウスメイドの小母さんは口やかましいし、あまり子供向きとは言えない環境だ。安否のわからないロンドンのママや、出征中のパパを思って、心細くなる子供たち。おまけに外はあいにくの雨。
あまりの手持ち無沙汰に、彼らはとうとう「騒ぐな」との禁を破って、かくれんぼを始める。使われていない客間に大きな長櫃、お屋敷の中には隠れ場所がいっぱい。末っ子のルーシーは、空き部屋に置かれた大きな衣装だんすにもぐりこむ。誰のものやら、上等の毛皮のコートが山ほどぶらさがった箪笥の奥へ奥へ…と、いつの間にやら、彼女は雪の積もった冬の森の中に立っていた。


「ロード・オブ・ザ・リング」同様、世界中のファンが、一応確認のために鑑賞したのではないかと思われるこの作品。御多分に洩れず、私も「どれどれ、出来は如何」という動機で観てみました。
原作を超えるほどのイマジネーションはありませんが、丁寧につくってあります。「指輪物語」と違って、もともとが小学生向きの童話ですので、ディズニー的な平明さはむしろ原作に忠実といえるでしょう。
欲を言えば、キャラクターや見せ場のめりはりをもっとはっきり出せば、全体が締まってみえたのにと思う。アスランを(ふつうのライオン大ではなく)巨大にするとか、白の女王をより非人間的でホラーチックな外見にするとか。音声の使い方にあまり工夫がなかったのも、少々残念なところです。

それにしても、多分端折られると思っていた書き出しの部分を、意外に丁寧に拾っていたのにはほっとしました。必ず、現実の不幸や孤独と抱き合わせになる、子供のファンタジーの常道を、きちんとたどってくれています。
どんな子供にも、ふとした瞬間の孤独や、思うに任せないことの一つ二つはあるもの。不幸な子供たちが空想の世界で活躍するファンタジーには、自分では変えることの出来ない世界に突き当たったときのストレスを慰める、一時避難所としての効用があります。
母親の入院と転居をきっかけに展開するトトロなどは典型的ですし、あのハリー・ポッターですら、ハリーの不遇な育ちから出発しますね。
しかし、子供のファンタジーは、必ず「帰ってくる」のがお約束(最もベタなのは夢オチ)。空想の時間が終わったあとは、現実世界の難儀を、何らかの形で克服できなくてはならない。

その点では、「ナルニアシリーズ」は異色で、全編に共通する宗教世界が、最終的にすべてを包含し、現実のほうが空想世界に食われてしまうという、現代的というか病的というか、あまり子供向きでない(すなわちディズニーらしくない)結末に至るのですが、連作の最後はどうするつもりなんだろう。
そこらへんが興味深いので、続編も追っかけていってみようと思います。

 
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