常世国往還記

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リバーシブル

2006/10/05(木) 15:44:29


平凡な女教師 希美子(仮)が、好奇心からのぞいた出会い系エロサイトにはまって、破滅するお話。
このあいだ読んだ「嫌われ松子」にしろこの小説にしろ、文壇は“女教師はバカ”キャンペーンでも張っているんでしょうか。女の先生に恨みでもあるのかな。それとも逆に萌えってヤツ?
抑圧の強そうな職業であることは確かだけど、現実にはまずこんな先生はいませんね。むしろ男性教師に相方の男みたいなのが居そうで怖い。現実に捕まってる例もあるし。


素人ポルノ自体は昔からあるもので、その描写には特に目新しいこともありませんが、インターネットという新しい媒体の中の世界が、現実を侵食するという点が面白いです。
<希美子>とネット内の<ミッキー>、顔と体、どちらが本当の彼女なのか。彼女自身は「顔」だと信じたがっているけれど、相方の<ミッチー>にとっては「体」の彼女がすべて。さらに、<ミッチー>にとって、真のおのれとは「体」のほうであって、「顔」こそ虚構にすぎない。
ところが、彼の信頼する「体」のほうも、実はもっぱら、既成のイメージ(アダルトビデオなど)という虚構に既定されたものであって、オリジナリティは極めて希薄なのです。

二人の関係も、ネット上の出来事も、はたまた社会のなかでの彼らも、「真実」とはほど遠いものであって、もっと言えば、ほんとうの「自分」などどこにも無い、その場その場の関係性の中で、くるくる移り変わる定めないものです(だからこそ<ミッキー>は<ミッチー>の変態趣味に唯々諾々と従うことができるのでしょう)。
白昼に曝し上げられた彼らの姿もまた、「淫乱女教師・濡れ濡れナントカ」(例)とか、その手のありがちな戯画の一つにはめこまれて虚構化し、消費されていくだけ。


虚構化する人格というのは、これほど極端な話じゃなくても、香山リカセンセイの書いてたなんちゃって人格…じゃなかった、「かのような人格」のかたちで、誰にでもそなわる可能性のあるものだし、小泉劇場に踊る人々、掲示板の祭りなどを見てると、当節ごく当たり前の日常茶飯事だという気がします。
いわゆる群集心理って、個人の側から眺めると、きっとこういうことなんだろうな。


ときに、この作家の独特の外来語表記、好みの問題とは思うけど、私は好かん。
三冊読んだが、一向に慣れない。ヴィヴィヴィ…下唇が腫れそう。

 
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読んだ本TB:0CM:0
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