常世国往還記

本と映画のノート



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読書と映画の鑑賞記録。
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怪奇ミステリ・アンティーク

2006/09/27(水) 17:22:50

中島 河太郎 編
立風書房 (1991/06)

主に大正期の人気雑誌「新青年」に掲載された短~中編小説のなかから、ホラー・ファンタジーものを中心に編んだアンソロジー。

上海された男(谷譲次): 船乗りのミステリ。“上海する(される)”という隠語がポイント。
お・それ・みお(水谷準): 夭逝した恋人を文字通り天国に送る話。
瓶詰奇談(稲垣足穂): ゴーストバスターズ。タルホはあんまり読んでみたくない作家なので、敬遠しておりました。これは全然ボーイズラブじゃなくて、洒落たユーモア小説です。わりと好き。冷暗所で長期保存可能というあたりがツボでした。
可哀想な姉(渡辺温): 誰のおかげで大きくなったと! 本当にひどい。
ジャマイカ氏の実験(城昌幸): 空も飛べるんジャマイカ。迷惑な訪問者の話。
押絵の奇蹟(夢野久作): この作者らしい奇談。遺伝学的には無理ですが、きれいなメルヘンとして。
闘争(小酒井不木): 二人の天才学者の頭脳対決。あまりに剣呑な科学観で、とてもついていけません。狩尾博士の迫力は、ちょっとハンニバル・レクターを思わせます。
押絵と旅する男(江戸川乱歩): 乱歩の怪談。押絵といえば、私は羽子板のお姫様くらいしか思い浮かびません。当時は絵柄も豊富で、もっとリアルな感じだったのでしょうね。
偽眼のマドンナ(渡辺啓助): 義眼フェチ。病気ですな。
せんとらる地球市建設記録(星田三平): こんなところで意外にもSF。せんとれあ…じゃなくて、映画の「28日後」みたいなはなし。
蜘蛛(米田三星): 作者はお医者さんの兼業作家だそうです。医学用語が出てきますが、今日的な感覚では、かなり差別的な内容が含まれております。心理ホラーです。
鮫人の掟(橋本五郎): 海底の殺人事件。犯人は海の魔物か…。道具立てが新しいですね。
俘囚(海野十三): 変態です。まちがいなくヘンです。書いてる作者も変だと思います。
鉄仮面の舌(小栗虫太郎): ゴシックホラー調というのでしょうか。雰囲気はあるのですが、読みにくいこと読みにくいこと。“ドイツ語フランス語、英語だって得意よ~”は分かったから、ゴテゴテの外来語、勘弁してほしいです。しちくどい文章の割には、しっかりした推理物なのですが、なんにしろ疲れた。
かいやぐら物語(横溝正史): 今まで横溝正史が名文家だと思ったことはありませんでしたが、前のに比べたら、まあ何て流麗な文章でしょう! かいやぐらは蜃気楼のこと。海辺の幻想小説です。
深夜の音楽葬(妹尾アキ夫): 瀕死の床にある娘の願いが、盲目のヴァイオリニストの心に、生まれて初めての火を灯したが…。薄幸の二人の哀話。と、酷いオチ。
(大下宇陀児): 早熟な天才児の転落。うーん、奈良の放火殺人みたいな展開になるのかと思いましたが、主人公の少年のぐれっぷりは、いっそ爽快です。それにしても、七つで九九ができる程度で神童…。公文も塾もお受験もない時代ですからねえ。幸せねえ。
黒い手帳(久生十蘭): 留学生向けの安アパートに住む、貧しい住民たちのせせこましい悪意・嫉妬・欲。上下階の変人たちにサンドイッチになっているだけかと思いきや、一種の片棒をかつぐ語り手も凄い。
親友トクロポント氏(三橋一夫): ちょっとダンセイニふうのファンタジー。近所にこんな変人がいたら楽しい。連載ものの第一話だそうです。

 
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読んだ本TB:0CM:1
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コメント
感じや、
鮫など

感じや、
鮫などかつぐ
小酒井不木が、ひどい意外とか書いてる
なくて名文などを夭逝しなかったよ。
BlogPetのありす #-|2006/09/28(木) 12:11 [ 編集 ]
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