常世国往還記

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じいちゃん、シッカリ

2006/09/16(土) 15:39:29


ウッドハウスのロード・エムズワースものの短編集。
一応若者層のお話であるバーティー・ジーヴスものの登場人物たちと違って、本編の主人公エムズワース卿(伯爵、名前はクラレンス)は、リタイアしたお年寄り。郊外の古いお屋敷で、執事のビーチはじめ、有能なお家来衆(使用人)にかしずかれながら暮らしています。
家畜の飼育とガーデニングを生きがいとし、伝統と自然と静謐をこよなく愛する彼の平和を乱すのは、現代の申し子である次男フレディと現役ばりばりの妹たち、また、折あるごとにどこからともなく湧いて出る若い甥姪と、彼らのパートナーたちです。

もはや崩れ去った、古きよき封建制の残滓である老伯爵が、現代生活の荒波に曝されて(?)右往左往しながらも、案外楽しくやっている様子が、例によって面白おかしく描かれます。
う~ん、最保守派は、かえってラディカルに通じる、というか、このじいさん、意外と子供や若者に人気がありそうですね。

エムズワースシリーズ10編(うち一編は、次男フレディが主人公)と、特別収録作品として、別シリーズの「天翔けるフレッド叔父さん」を採録。
こちらは、名前は同じでも次男のフレディとは無関係で、ふにゃふにゃしたエムズワース卿とは対照的に、元気で迷惑なお年寄りの話です。

どれも水準以上のユーモア小説で楽しめますが、しかし、一番笑ったのは、巻末付録のA.B.コックス(アントニイ・バークリー)による「文体の問題、あるいはホームズとモダンガール」。
シャーロッキアン並みにホームズファンだったウッドハウスに敬意を表して(?)、“もしウッドハウスがホームズを書いたら”というテーマで、ウッドハウススタイルの偽ホームズものを書いているのですが、これが傑作! バークリー、さすがにプロですねえ。
翻訳もよくできていますが、機会があったら、是非原文で読みたいものです。

こんなものも見つけました。

PGWS(ウッドハウスソサエティ)のホームページ

web上で読めるテキストもいくつか公開されているようです。

 
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