常世国往還記

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読書と映画の鑑賞記録。
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闇の領分

2006/07/27(木) 15:59:41

夜が終わる場所
夜が終わる場所(book)
posted with amazlet on 06.07.27
クレイグ ホールデン 近藤 純夫訳
扶桑社 (2000/03)


マックス(おれ)とバンクは幼馴染の親友同士。見た目も性格も育ちも全く違ってはいるが、中年を過ぎた今も、同じ警察署に勤務している切っても切れない仲だ。
ある朝、夜勤明けの二人が一緒に朝食をとっているところへ、ローティーンの女の子が失踪したとの連絡が入る。眠い目をこすりこすり、応援にかけつける二人。
ところが、この事件にかかわった瞬間から、バンクは正気を疑うほどの勢いで、捜査にのめりこんでいく。彼の娘も、七年前、同じように突然姿を消したのだ。バンクの暴走気味の仕事振りをみるにつけ、マックスは彼のまだ癒えぬ心の傷を思い、胸を痛める。
署をあげての取り組みで、少しずつ捜査が進展するにつれて、事件は当初の“汚れなき少女の悲劇”とは違った様相を見せ始めた。しかし、地道に証拠を集めるマックスをよそに、バンクも、少女の母親も、女性刑事キャサリンも、そして少女についての情報をほのめかすマックスの娘ナオミも、それぞれが先回りして何かをつかみ、何かを隠しているようだ。
彼らは何を知り、何のために隠すのか。嘘と真心の境目はどこなのか。そして失踪した少女の安否はいかに。


七年を隔てた出来事が、並行して語られます。似ているようで似ていない二つの事件が、バンクを中心にからみあい、その外縁でどこか傍観者的なマックスも、やがてバンクに引きずられるように、人間として、また父親としての正常な感覚に目覚めていく。それは小学校時代、二人が出会った頃の関係そのままのようでもあるのですが…。


スタンダードな警察小説の体裁をとりつつ、バンクとマックスの、ある種の典型的な友情に焦点を当て、マチズモの抱える問題や、父と娘、あるいは養父母と養子にまつわる困難、家庭の問題に端を発する非行など、さまざまな人間関係の悲劇を描いた小説。
「ミスティック・リバー」と似た陰鬱な話ですが、より強烈にシニカル。というのも、何が真実で何が嘘か、誰が被害者で誰が加害者(犯人)か、何が善で何が悪かも、最後にはわからなくなってしまうからです。
問題解決で終わるミステリのお約束を逸脱したものとも言えます。

ミステリ小説になれた人向けの落とし穴がたくさん用意されているので要注意です。
私は四つくらいひっかかりました。汚れた発想に自己嫌悪(泣)。


 

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