常世国往還記

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死の甘い誘惑

2006/05/02(火) 16:06:58

たたり
たたり(cinema)
監督 ロバート・ワイズ
リチャード・ジョンソン クレア・ブルーム
ラス・タンブリン ジュリー・ハリス
posted with amazlet on 06.05.02
ワーナー・ホーム・ビデオ (2003/08/08)


「霊の実在を科学的に証明する」という奇妙な実験のために、うわさの幽霊屋敷に集まった人々が体験する怪奇現象。果たして幽霊は存在するのか。
以下、ネタバレあります。









「出るよ出るよ……」という、いかにも思わせぶりなカメラワーク。
彫像が動くでもなく、肖像画が目をむくでもなく、ましてや怪物に襲われるわけでもない。そういう意味では、このあいだの「ヴァン・ヘルシング」のほうがよっぽど「怖い話」、というか、あれが現実に起きたら、怖いどころじゃ済みませんが、鑑賞する分には、こちらのほうがずっと“純粋に怖い”映画です。


見所は、いわゆるホラーの部分ではなく、映像効果と、それ以上にヒロインの心理描写(迫真の名演技!)でしょう。
母親の看病を一手に引き受けてきたせいで、婚期を逸し、職も無く、身内の厄介者になりかけている地味なヒロイン・エレノアが、漠然とした期待をもって屋敷にやってくる。何の取り得もない彼女に優しくしてくれるイケメンオヤジの博士と美しい娘セオ。

絶好調の滑り出しから、恐怖の一夜を経て、セオの台詞に少しずつトゲが混じり、エレノアのテンションが次第に下がり始める。実はセオはテレパスという設定で、多分本人に悪気はないのだけれど、相手の心を見抜いて、それをつい口に出してしまうのですね。

誰でも他人に触れられたくない部分がある。特に劣等感の強いエレノアは、自分の弱いところを突いてくるセオの言葉を、笑って受け流す余裕がない。博士への淡い想いを、少々意地悪くすっぱ抜かれて、かーっとなります。

いいかげんストレスが溜まってきたところへ、博士の奥様登場。これが見るからに裕福で自信満々の美人。
博士の年齢からいって、既婚で当然なのですが、男慣れしていないエレノアは、ちょっと優しくされたもので、博士も自分に好意をもっていると思い込んで、のぼせあがっている。そこへ、一気に冷や水を浴びせるような存在が乗り込んできた。博士も博士で、「いやあ、参ったよ」とか言いながら奥様にかかりきり。痴話げんかっぽくナイスカップルぶりを見せ付ける。
混乱し、爆発寸前のエレノアに、セオが何だかんだと追い討ちをかけるようなことを言う。
この状態で二晩目に突入し、そこで起きる再度の騒動から一気にクライマックスへとなだれ込むのですが。

結局、何もかもが、エレノアの心理の投影に過ぎなかったのかもしれません。
唯一の怪異現象である「音」にしても、ちょっとした物音が、恐怖心によって何倍にも増幅されたと考えられなくはないし、奥様失踪事件は、はたして屋敷の怪異の仕業だったのでしょうか?(セオと同じベッドで寝ていたはずのエレノアが、長椅子で目を覚ますのは何故?)

そもそも、エレノアが実験に選ばれた理由というのが、ポルターガイスト現象の経験者だからというのも気になります。ポルターガイストは、過敏な人物のストレスが引き起こすという説がありますね。だとすると…。

ホーンテッド・マンションものというよりは、キングの「キャリー」のさきがけのような話かもしれません。


モノクロ映像が、ゴシックムードを盛り上げます。
いかにも古めかしい映画ですが、凡百のホラーとは一線を画しています。ロバート・ワイズ名監督は期待を裏切りませんでした。



ほんとはシャーリイ・ジャクスンの原作を読もうかと思ったのですが、それこそ祟られそうなので、映画だけちょっと覗き見しました。
映画のほうでも、冒頭のエレノアの兄弟を始めとして、無神経で感じの悪い人物(エレノア視点で)のオンパレードでしたから、小説はさぞやイヤな書き方をしてあるのでしょうね。


 

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見た映画(DVD)TB:0CM:0
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