常世国往還記

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七つの丘のある街 (book)

2004/05/30(日) 23:41:28



七つの丘のある街
トマス・H・クック著 佐藤和彦訳
原書房 2003年(原著1990年刊行)

ボニーとクラウドを気取る若い夫婦の連続殺人を追った、犯罪ノンフィクションです。大変評判になった事件で、犯人逮捕は20年以上も昔ですが、殺人鬼ニーリー夫妻の名は私にもなんとなく記憶があります。

創作ではないせいか、ストーリーテリングの才で知られるクックにしては、なんとなくぎこちない筆運びですね。

前半は、最初?の被害者である少女に焦点が当たっていて、初期のクック作品がテーマとしていた「犯罪に巻き込まれやすい被害者的人物像」とも一致しています。この方向で進むのかなと思いきや、後半になると作者の関心は一転して裁判に移ってしまい、しかも犯人ジュディスその人よりも、弁護士の言動が問題にされているために、作者自身による事件そのものの掘り下げが足りないような印象です。

本書を読んだだけでは、なぜ弁護士の主張が根拠薄弱であきれかえるようなものなのか、よくわかりません。ジュディスは無罪になるんじゃないか、悪くても殺人幇助になるだけではないかと思ったくらいです。
一貫して登場するのは犯人の割り出しに尽力した刑事ですが、裁判では部外者になってしまうため、この人の視点をつらぬくことも出来ず、作中では中途半端な存在になってしまいました。
事実にこだわるあまり、生煮えになってしまったような作品です。

被害者を装う嘘吐きの話なら、創作ですがウォルターズ女史の「女彫刻家」のほうが、複雑で頭の切れる犯罪者をはるかに魅力的?に描いていると思いますし、冷徹に事実を追うのであれば、やはりカポーティーを凌ぐもの無し。

「七つの丘のある街」という邦題も、漠然としています。「神の街の殺人」とは違って、一つの街そのものが犯罪に関係しているわけではないですし(まあ強いて言えば被害者が崖から落とされるところが丘と関係あるかな?)、この事件自体固定した場所で起こったわけではなく、「ニーリー夫妻の犯罪道中」といった趣なのですから。


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