常世国往還記

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読書と映画の鑑賞記録。
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ジェームズ・ハリス氏の・ちょっと厭な話

2006/03/19(日) 00:29:49

くじ

くじ(book)
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.18
シャーリイ・ジャクスン著 / 深町 真理子訳
早川書房 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。


シャーリイ・ジャクスンの短編集からの抜粋。
“ジェームズ・ハリス”は各編共通の作中人物。主役ではないが、一種のキイ・パーソンで、その存在によって、常に周囲の悪を浮かびあがらせる謎の男です。

神出鬼没の彼の正体とは? 
種明かしは最終章で。


ハリス氏と作者の暴き出す「悪」は、犯罪小説にあるような狂気でも暴力でもなく、嫉妬、不信、うぬぼれ、卑怯など、誰にもある心の醜さです。微に入り細をうがつリアリズムは、たいへん見事ですが、誰にでも起こりそうなありふれた出来事がテーマなだけに、身につまされて、非常に不快な小説です。

私は神様ではないので、登場人物たちの醜悪なさまを、不幸な人間の弱さと憐れむことはできないし、かといって、自分には縁がないかのように、冷笑するほど高慢でもない。したがって、ただひたすら、不愉快でした。

こんなことを逐一ほじくりだすなんて、作者は何といやな人だろう。どんなに才能豊かでも、こういう人とは絶対に友達になりたくないし、これ以上この人の作品も読みたくありません。
実のところ、これ一冊読み終えるのにも、ずいぶん時間がかかってしまいました。そして、厭な疲れだけが残りました。

訳者あとがきによれば、シャーリイ・ジャクスンは、本物の魔女だったようです。むべなるかな!
この作品集も、彼女の毒リンゴだったのかもしれません。

 
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読んだ本TB:0CM:3
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コメント
ジャクスンは
ジャクスンは人間的にもかなり変わった人だったようですね。『くじ』は、傑作だと思うけど、素直に面白いと言えないところが、もどかしいです。
ちなみにジャクスンの『たたり』は『くじ』以上に不愉快な作品でした。
kazuou #-|2006/03/20(月) 09:49 [ 編集 ]
いらっしゃいませ
kazuouさま
いつもブログ拝見しております。
ほんとうに面白そうな本が多いですね!
「たたり」も絶版のようですが、「くじ」以上に不愉快と言われると、なんだか読みたくなってきました。図書館で探します。
「たたり」はロバート・ワイズが映画化していますね。原作の不愉快さがどこまで忠実に再現されているかはわかりませんが、これも見てみようと思っています。
かもめ #-|2006/03/20(月) 17:58 [ 編集 ]
『たたり』は…
ありがとうございます。こちらのブログで取り上げられている本も、興味深いものが多くて参考になります。
『たたり』は、本当にキツイ話なので、読まない方がいいかも。ジャクスンには『ずっとお城でくらしてる』という作品もありますね。ネットの感想などを見ると彼女の最高傑作に挙げる人も多いようです。僕も読みたいのですが、まだその機会がありません。
あと、どうでもいいんですが、前回コメントしたときに、間違えて閲覧不可にしちゃったみたいで、すいません。
kazuou #-|2006/03/20(月) 23:33 [ 編集 ]
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