常世国往還記

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事件の総体

2006/03/21(火) 00:04:56

アンダーグラウンド

村上 春樹〔著〕
講談社 (1999.2)
通常2-3日以内に発送します。


お次は地下鉄サリン事件。11周年です。
つい昨日のことのように、記憶に鮮やかですが、もう一昔になるのですね。

12名死亡、無慮数千人が被害をこうむった、地下鉄サリン事件について、被害者やその家族など関係者六十余名の詳細なインタビューを中心に構成した、記録文学の傑作です。
実を言うと、私はこの作家の創作ものはかなり苦手でして、ただ今も「海辺のカフカ」挫折中ですが、この「アンダーグラウンド」一作だけをもってしても、村上春樹は日本を代表する作家の一人と認めてよいと思うほどです。

というわけで、後期日程の課題文が「アンダーグラウンド」の序文だったと聞いて、わが意を得たりというところです。だが、待てよ、そういえば序文て何が書いてあったんだっけ? 
そこで、数年ぶりに引っ張り出して確認しました。そうでしたそうでした。作中のインタビューは、すべて実名を付してあるのですが、その理由と意義、あるいはインタビュイーとの手続きについて、序文で詳しく解説してあったのです。
おそらく、個人情報の問題や、実名報道と人権の問題を問う意図での設問だったのでしょう。解答は小論文形式ですが、何をどう書くか、難しいですね。正解がないだけに、個々人の考え方が現れる良い問題だと思います。

早速2号くんが持ってってしまいました。とっついて読んでいるところです。
オウム事件は、阪神大震災と並んで、彼らが物心ついて最初に起きた大事件です。折に触れ繰り返される報道によって、記憶が補強されている面はありますが、築地駅の光景、路上に倒れている大勢の大人たち、のちのサティアンの捜索など、おそらくリアルタイムの情況を、断片的ながら覚えているようです。

一時代を画するような、影響力の大きい犯罪でした。10年が経ち、曲がりなりにも一丁前になりかかっている彼が、大量殺人、思想、宗教、狂信、洗脳、いろいろな切り口で取りざたされてきたこの事件を、どのように受け止め、どのように解釈するか、ここらで一度整理しておくのもいいかもしれません。

こういう、お土産(というか宿題)付きの受験て、なんか落ちても無駄にならなくて、お得感がありますよね(笑)。せっかくなので、この機会にいろいろ考えてもらいましょう。
まあ、あんまり妙な具合に好奇心を持たれても怖いのですが。オウムは、もはやジョークのように矮小化されているけど、そんなに簡単なものではないような気がするのです。


さて、受験生諸君、来年の小論文はこれかもしれないよ。

病魔という悪の物語

金森 修著
筑摩書房 2006.3


20世紀初頭、チフスの保菌者であることがわかったために、30年以上にわたって隔離され差別され、あげくのはてに「災厄」の代名詞のように扱われた一人の女性の物語を通して、人権や、個人と全体の利害の衝突など、さまざまな問題を考えたもの。
小学校高学年~中学生向けに、ルビを多用し平易に書いてありますが、内容は高尚です。

 
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コメント

村上春樹は、合う合わないあると思います。
僕は小説やエッセイは好きですが、どうもこの「アンダーグラウンド」はすべて読む気にはなれません。今度、読んでみようかなぁ。

長編で挫折されたのなら、短編を読んでみることをお勧めしますよ。
短編集「レキシントンの幽霊」が一番おすすめです。

「病魔という悪の物語」受験生なので、読んでみたいと思います。なかなか内容が興味深そうですね。
Dauthan #3lCNfF7A|2006/06/10(土) 22:34 [ 編集 ]

コメントありがとうございます。
作品というより、「プロジェクト・アンダーグラウンド」というか、一種の企画ものですので、小説ファンに受け入れられるかどうかはわかりませんね。第一長いし。受験勉強中にはお勧めしません(笑)。
その点、「チフスのメアリー」は一時間かそこらで完読可能です。
“ハルキ”は、「ノルウェイの森」が蕁麻疹で、「カフカ」は三度目挑戦中ですが、やはりダメそうです。短編ならなんとかなるかもしれませんね。やってみます。
では、受験勉強がんばってください。現役の時間を大切に。浪人はツライですよ~。
かもめ #-|2006/06/12(月) 21:44 [ 編集 ]
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