常世国往還記

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恋しくば、たずねきてみよ

2006/03/17(金) 19:22:08

ガーネット傑作集 1

デイヴィッド・ガーネット著
河出書房新社 (2004.5)
通常2-3日以内に発送します。


奇想小説。深読みしようと思えば深読みもできるのでしょうが、全体に飄々として、あまり深刻な雰囲気ではありません。
普通、こういうネタなら、ヒネリの効いた短編どまりだと思うのですが、それを中編まで引っ張れるのはけっこう凄い。変わった作家です。

狐になった人妻
“人妻”って訳語がどうもこなれていない感じです。ちなみに原題は wife じゃなくて「Lady into Fox」なので、普通“奥様”とするところでしょうが、既に旧訳に“奥様”が使われてしまっているので、重ならないようにとの配慮でしょうか。ちなみに“夫人”とした訳本もあります。
うーむ、他に工夫の余地のない訳ってあるものですね。

お話は葛の葉狐(陰陽師・安倍晴明氏の母上)の逆バージョン。
新婚の恋女房が、狐狩りの最中に、突如キツネに変身。本人はもとより、夫君の困惑と嘆きは一通りではありません。けなげな夫は、変わり果てた妻の姿にもくじけず、世間を捨てても愛をつらぬこうとする。しかし、日を追うにつれ、妻は身も心もキツネ化し、人間暮らしを嫌うようになります。
どうにかして、彼女をこちら側につなぎとめておきたい夫と、キツネの体に順応する妻との駆け引き。結局彼はまるごと彼女を受け入れ、ある意味理想的な夫として、寛大に彼女を見守る…と言うと、一見、感動的な愛情物語のようですが、どうも、彼女のキツネ化の進行に伴って、夫の態度も、対等な人間の妻に対するようではなく、ペットを可愛がる、よりはマニアックかもしれないけれど、どちらかといえば普通の(いや普通ではないが)ムツゴロウ先生っぽくなっていくのが笑えます。

悲劇と見れば確かに悲劇ですが、妙な滑稽味があって、いわく言いがたい味わい。ラストもヘタレでして、ただのナンセンス・ギャグかなという気もする。

ところで、今まで考えたこともありませんでしたが、葛の葉狐は信田の森にキツネの夫が待っていたりはしなかったのでしょうか。気になってきました。


動物園に入った男
こちらは変身はしませんが、振られた女への当てつけに、動物園の展示物になった男の変な話。
最近リバイバルの「高慢と偏見」のパロディかな? 男も変だし、女のほうも相当なものです。
えらそうなことを言っている割に、黒人に対する態度はどんなもんかと。
男と女が、ああでもない、こうでもないと、馬鹿げた状況にあれこれ理屈をつけてみるところが可笑しい。

 
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