常世国往還記

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8歳と18歳

2006/03/06(月) 17:26:34

サウンド・オブ・サイレンス〈特別編〉

サウンド・オブ・サイレンス〈特別編〉(cinema)
監督 ゲイリー・フレダー
マイケル・ダグラス ショーン・ビーン ブリタニー・マーフィ
2001年 アメリカ
posted with amazlet on 06.03.06
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2005/04/28)


小児精神科医のネイサンは、感謝祭の夜に、同僚の医師からピンチヒッターを頼まれる。気が進まないながら出かけた先は、医療刑務所の精神科病棟。患者は精神分裂病を疑われる少女エリザベス。無気力、無関心で、何かの弾みで発作的に暴れだす、一見、紛いようのない精神病患者だが、ネイサンは彼女の反応に何かひっかかるものを感じ、詐病を疑う。「彼女は何かを恐れている?」
その夜、ネイサンの幼い娘が誘拐された。犯人の要求は、エリザベスからある数字を聞きだせというものだった。

原作は、アンドリュー・クラヴァンの「秘密の友人」。たいへんよくできたミステリーの佳品ですが、映画のほうは、肝心の「友人」の話をごっそり省いたために、凡庸なストーリーになってしまいました。
原作では、エリザベスは詐病ではなく本当に精神を病んでおり、当初、ただの一言も言葉を発さない。彼女の沈黙の裏に潜んでいる物語を探るために、主人公は四苦八苦します。
タイトルの「サウンド・オブ・サイレンス」は、そこからきているのだろうと思いますが、映画のようにあっさりコミュニケーションが取れてしまっては、何でこのタイトルなんだか、よくわからなくなってしまいますね。

彼女の記憶を引き出す過程が、そのまま病気の治療になっていくところがまた、興味深くもあり、泣かせる場面でもあり、裏の陰謀ももっと込み入っていて、さらに、エリザベスのトラウマもあんな単純なものではなく、三倍くらい悲惨です。
医師、犯人、エリザベスをめぐって展開する人間ドラマにも見所があり…、とまあ、どれをとっても原作がはるかに上なので、映画はB級ですが、原作はおすすめです。ラストも単純なめでたしめでたしではありません。

唯一、映画で面白かったのは、誘拐される女の子が、パパが「中身は十八歳」と言うのが親ばかでないくらいに、おそろしくおませで利発な少女であるのに対して、病院で育ったエリザベスは、現実には十八歳なのに、父の死を目撃した八歳で精神的な成長が止まってしまったようで、ひどく幼い。この、性格も境遇も全く違う二人の対比が、うまく描かれていた点です。
少女たちが大好きなお人形を通じてつながる、最後の交歓も、悲劇的ながら心温まるものでした。

 


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見た映画(DVD)TB:0CM:0
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