常世国往還記

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言われたら負けだなと…

2006/02/20(月) 17:17:45

「ニート」って言うな!

本田 由紀著 / 内藤 朝雄著 / 後藤 和智著
光文社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。


三部構成で、それぞれを別の著者が担当しています。
テーマが「ニート」という以外に各章の関連性はほとんどないどころか、第二部(内藤朝雄)は「ニート」がテーマとすら言えないくらいです。
いや、第一部(本田由紀)・第三部(後藤和智)はさておき、こと第二部に関しては、かなりのトンデモ本で、目を疑うような記述が随所にあります。これってアナーキズム? 光文社って、こういうノリなんでしたっけ? 
とにかく、何がやりたいんだかわかりません。少なくとも、ニート問題をどうこうという話でないことだけは確かです。最近この手の仰天新書が増えてきたように思うのですが、それは版元のせいなの? 社会のせいなの?

それはさておき、私は「ニート」というのは、てっきり単なる経済上の問題なのだと思っていました。ただでさえ少子化の上に、無業の若者が増えることによって、ますます税収が減るとか、将来の格差拡大につながって、全般的な国力の低下やら社会不安やらを招くとか。つまりイギリスで言われているような、社会問題としての「ニート」です。
ところが本書によれば、この「ニート」という言葉がわが国では一人歩きして、まるで一部の若者のライフスタイルのように言われている。しかも、それに差別的なニュアンスが加わって、「ニート叩き」とでもいうべき社会現象が起きているのだそうです(そうなの?)。

第一部の著者は、「ニート」本来の問題に立ち返り、無業若年者の増加の原因を探り、これが個人の「こころがけ」の問題ではなく、若者の就業システムの変化にあるとし、雇用の安定化をはかるべく、社会全体で改善に取り組む必要性を説いています。ふむふむ。

著者の提案する職業的な専門教育の充実については、全く同感です。進路は、義務教育→高校→大学という一本だけでなく、もっと多様化してよい。学歴ピラミッドの勝ち負けだけではなく、「選択」という概念がより幅をきかすべきです。

現在の硬直化した普通教育の中では、中学における2号3号がそうだったように、能力は並以上でも、関心の偏った生徒は取りこぼされてしまう傾向にあります。彼らの友人にも、その手の子達がけっこう居るのですが、いわゆる底辺校に進学したり、それこそニートになったり、あまり明るい将来があるとは思えない状況です。
得意分野では、それこそ難関進学校に進んだ生徒にも劣らないくらい賢く有能な子たちであるだけに、ほんとうにもったいない。そのような生徒を、専門教育システムで拾い上げ、スペシャリストとして鍛えて社会に送り出すことができれば、専門コースの社会的な評価も上がるのではないだろうか。

ただし、著者の言うような「すべての教育を専門化」は反対。ジェネラリストがスペシャリストより偉いというのは変ですが、これはこれで必要な能力。ジェネラリストも、選択の一つとしてあるべきでしょう。
それにつけても、多くの高校が「普通科」をうたっているくせに、早くから文系理系で教科選択をさせるのは、おかしな話だと思う。

第三部は、「ニート」という言葉の解釈をめぐる考察。
こちらが第一章のほうが、一冊の本としては、すわりがよかったかもしれません。
「ニート」批判がそんなに気になるかなあ。ちょっと被害妄想っぽい気もします。いい若いモンが、「仕事してない」というと、理由はどうあれ、ほめてくれる人はいないよ。
好き好んでニートやってるわけじゃないわい!仕方ないダロ!というなら、開き直っちゃえば。
大人は、世間は、わかってくれないものなんです。
昔から、そうだよ。

 


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