常世国往還記

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ねたばれ 「覚醒するアダム」

2004/05/15(土) 18:53:44

ねたばれ注意

実験グループの創作物に過ぎなかったアダム。しかし、その存在を実体化したとたんに、アダムを起点として、まるでドミノ倒しのように、次々に世界が反転していきます。アダム以前と、アダム以後。神ならぬ身の創造者たちは、新しい世界で存在できずに、アダム以後の世界から消去されていきますが、彼らの趣味や性癖、富などの特徴が、ある意味彼らの子供であるアダムとその子孫のなかに、部分的に反映されているのは面白いことです。

殊に、実験の主催者であるサムの、ジョアンナに対する執着が色濃く反映された結果、ジョアンナに関しては、消去ではなく交替の形がとられ、彼女の存在はアダム以後の世界で一時的に交錯します。
一方、サム自身はグループ最後の一人となって、実験の結果をすべて見届け、「アダム以前」の世界を閉じる役目を果たすことになります。


さて、これで一通り物語の輪が閉じたかのようですが、最後の最後で、一見、単なる挿話かと思われた冒頭のエピソードが、実は物語全体の要だったというオチがついて、いやあ、よくできたサスペンスです。
SFでしょうか、ホラーでしょうか、どちらかというとホラー寄りですかね。

でも単純な娯楽小説とも言い切れない。実験ヒヨコたちの叫びのように、ごくわずかな刺激で裏返りかねない、不安定な世界を描いて読者の不安を誘う、ドメスティックな安部公房といった趣があります。
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