常世国往還記

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復刻バンザイ ―幻想と怪奇―

2005/06/13(月) 13:30:04



早川書房の復刻企画のひとつです。ありがとうございます! この調子でどんどんお願いします。

怪奇小説のアンソロジーです。

第一集 ポオ蒐集家
第二集 宇宙怪獣現わる
第三集 おれの夢の女
   (いずれも仁賀克雄編)

となっております。

どのような基準で三集に分かれているのかわかりませんが、読んだところでは、

第一集は、化け物と心理ホラーが半々くらいかな。
第二集は、主にこどもにまつわる怪談です。
第三集は、なんだろうな、ホラーというより、人間悲劇みたいな感じの話が多いですね。

三冊まとめての感想です。長いです。


第一集の有名どころは、ハイスミスブラッドベリP.K.ディックあたりですか。
ハイスミスの「すっぽん」は既読でした。サキの「スレドニ・ヴァシュター」と似たような話で、最初に読んだときから新味がなかった。だいたい、ハイスミスは、短編はイマイチ。中~長編のほうが断然いい。
ブラッドベリ(「女」)P.K.ディック(「植民地」)も、いかにもそれらしい作品で、ということは、私の趣味ではない。
表題作(ロバート・ブロック作)は、ポオのパロディの寄せ集めみたいな作品です。アッシャー家とか、猫とか。文体も似せてあったのかな。そうだったらけっこうすごいかもですが、翻訳になっちゃったらどうしようもないですね。作中に出てくる"ピムの新冒険"は、いかにもありそうなので、笑っちゃいます。
その他、個人的に楽しみだったのは、カール・ジャコビ(「水槽」)。期待したような美しい話ではなかったけれど、古いモノクロ恐怖映画を観ているようで、ジャコビらしい雰囲気がありました。

第二集は、三冊の中ではいちばん当たりが多かった。「その名は悪魔」(ヘンリー・カットナー)、怖さも理不尽さもツボ。林望センセイの下宿屋のおばちゃんとして有名なボストン夫人著「グリーン・ノウの魔女」にちょっと似ていますが、あちらは良い子の児童文学なので、結末がぜんぜん違います。
スタージョンの「それ」は、スタージョンにしては、あまりわざとらしくなくて良かった。
この集にもブラッドベリ「トランク詰めの女」。オチが少し強引じゃないかい。
ハイスミスの「かたつむり」は既読。かたつむりを飼ったことのある人にはたいへんリアル。ハイスミスには珍しく、ちょっとだけエロ。
「宇宙怪獣現わる」(レイ・ラッセル)は、オチはくだらないけど、オチのための作品じゃないのでそれは仕方ないとしても、この手のスラップスティック・ユーモアは苦手で、笑えないしネタもわからないし。マニア向け。

第三集、カーシュの「海への悲しい道」は、サスペンスです。リアルなのに、カーシュが書くと物語ふうなのはなぜなんだろう。
毎集必ず一作入るブラッドベリ(「死人使い」)は、ブラックジョーク。ティム・バートン好み。
「特別配達」(ジョン・コリア)は、今ならわりと普通だよね。でも、昔は怪談になるくらい変だったわけ。
「牝猫ミナ」(ジャック・ヨネ)、御伽草子の現代版。独特の世界です。この作者のほかのものも読みたい。
表題作「おれの夢の女」(リチャード・マシスン)、邦訳タイトルをどこで切るかが微妙。「夢」は、「おれの」を受けるのか、「女」にかかるのか、というあたりが、内容とシンクロしていて面白い。原題もそのまんまなんだけど、英語だとはっきりしすぎて、平凡。惜しいことにいちばん面白いのが邦題で、肝心のお話は平均点。スティーブン・キングふうです。
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出会い系ブログ-無料-掲示板-ナビ-秘密-チャット|2005/06/13(月) 19:49

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