常世国往還記

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死に至る音楽

2005/04/18(月) 17:06:01



クローサー
ジョイ・デヴィジョン 2000年

悪趣味なバンド名(ある戯曲に出てくるナチスの娼婦収容施設名)。
壊れかかった旋律を奏でる不安定なアンサンブル(最初チューニングの不備かと思った)と、音程の定まらないボーカルが陰鬱に唸る、虚無と疎外感に満ちた歌を運ぶ、ポップでダンサブルなビート。

悪い冗談みたいな音楽。

そのくせまぎれもない大衆音楽なのは、クラシックにおける理詰めの現代音楽よりもさらにタチが悪い。

ところが、リーダーだったボーカリストの自殺によって、何もかも、ジョークでもシャレでもなくなってしまいました。


よくできたフィクションかと思ったら、実話だった。

イアン・カーティスが表現したのは、ファッションとしてのパンクではなく、彼自身の生身の感覚だったのです。





自殺の原因は未だにわかりません。謎めいたメモが残されていただけ。
失恋説は、まあ若い人が死ぬと必ず言われることなので、あまり信憑性はないかも。すでに妻子もあったことですし。

それよりは、持病のてんかんを苦にしたという説のほうが、まだ本当らしいですね。
パンク・ロッカーにありがちなドラッグの常用など不健康な生活のために発作が頻発し、それをからかったファンと乱闘になったこともあったらしく、深刻なストレスだったと思われます。

生い立ちもあまり幸福ではなかったようなので、何か深い孤独感によって、死に誘われたのかもしれません。


カーティスとジョイ・デヴィジョンのいきさつは、ドキュメントタッチの映画「24アワー・パーティー・ピ-プル」の前半部分に登場します(「24アワー・パーティー」は、「クローサー」の中の一曲)。バンドの狂言回しをつとめたプロデューサー、トニー・ウィルソンの視点で、デビューからカーティスの死までを追っていますが、カーティス役の俳優の演技については、毀誉褒貶がかまびすしかったとのこと。

カーティスの伝記映画を製作するプランがあるそうですが、主演俳優を決めるのが難しいようです。


「クローサー」は、二枚目にして最後のアルバム。

完成後予定されていた海外ツアーは遂に実現することなく、カーティスの強烈な個性を失ったバンドは、そのままJoy Divisionとしての活動を終えてしまいます。
しかし、中途半端な結末にもかかわらず、彼らの音楽は、一時代を画したともいえるほどの大きな影響力を周囲に及ぼしました。


不快な音楽ですが、確かに何かある。

誰にも真似できない。
それでいて、今時のクールで気持ちいいポップスの中にも、どうかすると時折Joy Divisionの臭いを嗅ぐことがあります。


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