常世国往還記

本と映画のノート



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Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
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abduction

2007/02/26(月) 16:50:28

グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション
グエムル-漢江の怪物-(cinema)

監督 ポン ジュノ

ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、

パク・ヘイル、ペ・ドゥナ

2006年 韓国
posted with amazlet on 07.02.11

米軍の廃棄物によって突然変異を起こしたおたまじゃくしのお化けみたいな生物が、漢江の底で巨大化、突如として河畔にくつろぐ人々に襲いかかった。逃げ惑う人々が次々に食い殺され、観光客相手の売店を経営するカンドゥの一人娘ヒョンソも怪物にさらわれ、川底にひきずりこまれた。愛娘を失って、身も世もなく嘆き悲しむパク一家。おまけに、ウイルス感染の疑いをかけられ、葬式を出すひまもなく、一家は病院に強制収容されてしまう。

ところがその夜、死んだはずのヒョンソから携帯電話を通じて連絡が入った。下水道に連れ込まれた彼女は、横穴に身をひそめ、かろうじて生き延びたのだ。「一刻も早くヒョンソを助け出さねば!」しかし、パク一家の訴えに、関係者は誰一人耳を貸してくれない。焦ったカンドゥは、病院の警備を強行突破、娘のもとへとひた走るが…。

漢江、地下トンネルを伝ってやってくる怪物、怪物が撒き散らす(とされる)ウイルス、それよりなにより、さらわれたのが制服姿の女子中学生…とくれば、日本人にもピンときます。ヒョンソの髪型なども、めぐみさんを意識したのではないかと思われます。

のんきでちょっと間抜けなお人よしのカンドゥは韓国の一般市民、その父を旧世代代表としたのを始め、オリンピック選手の叔母、学生運動家くずれの叔父なども、韓国内にあるさまざまなグループやエピソードを象徴しているのでしょう。下水溝からやってくる浮浪児の兄弟は、もちろんアチラの国の貧しく飢えた人々です。彼らには罪はない。



韓国的には、怪物誕生に駐韓米軍ががかかわったとなれば、「大体、そもそも何故米軍が現在わが国にのさばっているかと言えば…」という発想から、さらにさかのぼって日本の戦争責任が問われるという流れが予想されますが、意外なことに、この作品では日本の話は一切出てきません。あくまでも、対米国、対怪物に焦点がしぼられます。監督は、ことこの問題に関しては、日韓いずれも等しく被害者であり、戦中に遡って責任追及するには当たらないとの考えなのでしょう。
彼らのアメリカに対する複雑な感情や、同族反発、同朋意識、いずれともつかない北側への思いがからんで、ストーリーはねじれてゆきます。


横田家の事件の成り行きをなぞるような展開。といっても、そのほかの拉致事件や、韓国内で起きた事件も織り込まれているようです。乳飲み子を残して姿を消したというカンドゥの妻もまた、拉致被害者だったという含みでは。

モンスターホラーファンからは酷評されているこの作品、ただのB級ホラーなら、あのラストは無いでしょう。
どこまでも救われない暗い実話を戯画化し、一見エンタテインメントふうに仕立て、しかし中身はきわめて真面目で深刻。知的に作りこんだ作品です。名優ソン・ガンホの主演もうなずけます。

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見た映画(DVD)TB:1CM:0

アカデミー賞雑感

2007/02/26(月) 15:45:29

年明け早々パソコンが壊れて、大変な目にあいました。
最悪の状況は避けられたものの、かなりのデータが蒸発。
大したものではないとはいえ、そのうちupしようと思っていた書きかけの感想が、いくつも飛んでしまったのは残念でした…。
HDD乗せ換えでちょっぴりスピードアップできたのと、もとのディスクの傷も思ったほどではなく、外付けとしてリサイクルできたこと、レスキュー隊のご好意で、イラレとフォトショップ(いずれも旧版。ソフト本体のみ)がおまけに入ってきたことなどを考え合わせると、結果的にはOKかな。

というわけで、現在イラレのお勉強中です。難しいです。
お絵かきソフトと言えば、ペイントに「触ったことがある」程度の人が、直観で使えるようなもんじゃないことは確か。ベジェ曲線てなんじゃ??


ところで、アカデミー賞発表ですね。
作品賞、「ディパーテッド」ですか…。「インファナル・アフェア」のリメイクですよね。リメイクがとっちゃうって何だかなあ。元の作品の完成度がハンパじゃなかったので、半分は元ネタの手柄じゃないでしょうかね。まあ、今回はスコセッシ監督(とその作品)にとらせるという筋書きなのかしら。

主演男優賞の、フォレスト・ウィテカー。アミン大統領をモデルにした原作邦題「スコットランドの黒い王様」での受賞です(大昔に書いた感想はこちら)。
ウィテカーはもちろん上手い役者ですが、私の脳内では、あれはマイケル・クラーク・ダンカン(グリーン・マイルの大男)で流れていたので、ちょっと意外。小説の悪神のごとき怖さなら、容貌的にはダンカンのほうが似つかわしいけど、モデルと外見的に近い、あるいは近づけることが可能なのはウィテカーのほうでしょうね。笑うとなんとなく鶴瓶に似てます(笑)。現地訛りを出すのに苦労したとのことですが、ピジンで喋ってるんでしょうか。映画観てみたい。

主演女優賞は、役の勝利じゃないかなあ。

日本のマスコミは菊池凛子の助演女優賞ノミネートで大騒ぎでしたが、「バベル」という作品自体、評判を見る限りでは「クラッシュ」と同種の話で新味がなかったのかも(アカデミー賞好みではあるけれども)。

「硫黄島」、丁寧に作られたいい作品ですが、まじめすぎて少々地味でした。直前のグラミーで、アンチ・ブッシュのグループが受賞したから、アカデミー賞もひょっとしたら厭戦路線でくるか?とも思ったのですが、さすがに無かったか。「星条旗」とセットの二部作であることや、アメリカ人の嫌いな字幕ものだったのもマイナスでしょう。

脚色賞、「ボラット」は作りすぎたか。この映画のギャグ、日本人には全く受けない予感がする。


ところで、今年度最低映画・ラジー賞審査結果はこちら
やめときゃよかった「氷の微笑2」がぶっちぎりの四冠。
最低スクリーンカップル、私は"ニコラス・ケイジと熊の着ぐるみ"に期待してたのに、超残念!「リトル・マン」(未公開)にもってかれちゃいました。

 






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