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常世国往還記

本と映画のノート



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Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
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季節外れのクリスマス

2006/03/13(月) 17:32:40

夜明けのフロスト

R.D.ウィングフィールド〔ほか〕著 / 木村 仁良編 / 芹沢 恵〔ほか〕訳
光文社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。


光文社刊の雑誌「ジャーロ」に掲載された短編ミステリのうち、クリスマスもののアンソロジー。表題作は中編ですが、フロスト警部シリーズとしては異例の短さ。それでも中身はコッテリ。
あったかいクリスマス、寒~いクリスマス、それぞれのholy night。
季節外れのクリスマス気分が味わえます…って、今頃、いったい何のために?!

クリスマスツリー殺人事件(エドワード・D・ホック)
定年退職した元刑事のレオポルドが、暇に飽かせて迷宮入り事件に取り組みます。35年前のクリスマスシーズン、ツリーを積んだ赤いピックアップ・トラックばかりが狙われた連続殺人事件。犯人の狙いはなんだったのか?

Dr.カウチ、大統領を救う(ナンシー・ピカード)
おじいちゃんの自慢話。

あの子は誰なの?(ダグ・アリン)
クリスマス間近のある日、やもめのキャッシュの前に、包帯ぐるぐる巻きの若い海兵隊員が現れ、実の父親(バイオロジカル・ファーザーっていうんだよね、大げさな言い方!)を探しているという。彼の母親(故人)は、結婚した時すでに身ごもっており、相手はキャッシュの学生時代の仲間の誰からしいのだが…。
キャッシュは警察勤めの利点を生かして、父親探しに一肌脱ごうとするのですが、そのことが仲間内に思わぬ波紋を呼び、彼の善意とはうらはらに事件が起きてしまいます。
結末はあったかな、クリスマスのちょっといい話。

お宝の猿(レジナルド・ヒル)
美術館から黄金の猿像(という設定が馬鹿馬鹿しくて好き)が盗み出され、全英捜査機関(NCS)が動き出した。NCSに異常に対抗意識を燃やす地元警察のダルジールは、いきなり奮い立って、大車輪で捜査を展開、ブツが「柊の森」荘にあることを突き止め、役に立つのかどうか微妙な部下を率いて、寒い寒い張り込みを。
オチは猿以上に笑えるユーモアミステリ。

わかちあう季節(マーシャ・マラー&ビル・プロンジーニ)
職場のクリスマスパーティー(こちらでの忘年会みたいなもんですね)を狙った産業スパイ事件。最後は乾杯。

殺しのくちづけ(ピーター・ラヴゼイ)
クリスマスならではの犯罪。

夜明けのフロスト(R・D・ウィングフィールド)
酔っ払い、誘拐、強盗、捨て子、行方不明の少女、そして殺人事件。てんこもりの事件に下品なジョークをミックス&クリスマスをトッピング。
パーティー明けでヨレヨレのフロストが、快刀乱麻、というより事件まみれになりつつ、最後は例によって、どうにかおさまるところにおさめます。

 


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格差と貧困

2006/03/13(月) 16:31:23

後期日程。

Jump on board,Take a ride,yeah!

今はそれでいいサ。今のうちは。


ハードワーク

ポリー・トインビー著 / 椋田 直子訳
東洋経済新報社 (2005.7)
通常2-3日以内に発送します。


英国のジャーナリストとして社会的に成功し、経済的にも恵まれた環境にある著者が、教会の提案する「最低賃金体験プラン」に触発され、病院の下働き、学校給食の配膳係、老人ホームの介護役など、英国社会で最も待遇の悪いパートタイム労働に就いてみてのレポート。
実験に当たって著者は、関係者の協力のもとに、付近でもっとも劣悪な公営住宅に居を移し、初老・資産なし・職歴(ほぼ)無し・女性・独身という最低の条件下で求職するという徹底振り。
失業手当からスタートし、可能なかぎりの福祉・支援を利用するとはいえ、それでも最低賃金(時給800円程度の)の生活は果たして成り立つのか。

先日NHKの朝の番組で、貧困の問題を取り上げていました。(朝っぱらから、えらく重たい話題です。)
非正規雇用の問題とからめて、まじめに働いているのに、将来の見通しが無いばかりか、健康で文化的とは言いがたい生活を余儀なくされている人々の実態を報じたものでした。

著者が訴えているのは、あくまでもイギリス社会の矛盾点であり、社会や雇用の仕組み、経済構造の異なるわが国に、そのまま当てはめることは出来ませんが、サッチャー政権の行った「小さな政府」による国家財政の健全化は、少なからず現在のわが国の政策のモデルケースとなっているようですし、首相の格差容認発言などを見ると、本書で取り上げている問題点は、遠からず(あるいは既に?)日本でも発生して不思議ではありません。
特に、公共事業の民営化に伴って起こる労働条件の悪化については、早めに手を打っておく必要があるのではないかと思われます。

国のお台所はピカピカ、でも床下はボロボロじゃしょうがないですね。
フリーターの若者やパートのおばちゃんが、経済的に健全な世帯の世帯員による「ちょっとしたお小遣い稼ぎ」ならいいのですが、将来彼ら(特に非正規雇用の若い人)が独立世帯となったとき、生活保障はどうなるのだろう。
全体の景気が回復すれば、この物質的に豊かな日本社会の中で、どれほど困窮したところでまさか餓死することはあるまい(たとえホームレスになったとしても)とは思うものの、同じ社会の構成員間でレベル差が広がっていくことは、やはり望ましくない。少なくとも「稼ぐに追いつく貧乏なし」という状況だけは、ぎりぎり維持するべきでは。

格差の広がりつつある社会の中で、「勝ち組」「負け組」などと、自分の立ち位置を確認しているだけではイカンのではないかと思ったことでした。

これだけ思い切った実験に出ながら、途中で、思うように余暇が楽しめないことを嘆いたり、福祉団体から貸与されたお金で無駄な買い物をしてしまったり、著者の覚悟の悪さに苦笑。生まれながらの富裕層ならともかく、中流の人間なら、使える金額が少ないとなれば、もう少しやりくりを考えそうなものです。
でも待てよ、そのくらい著者の所属するアッパーミドル層とそれ以下の層の生活の差が広がっているということなのかもしれません。

 
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