常世国往還記

本と映画のノート



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かもめ

Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
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釣られてみますた

2005/12/22(木) 22:27:23

国家の品格
国家の品格
posted with 簡単リンクくん at 2005.12.22
藤原 正彦著
新潮社 (2005.11)
通常24時間以内に発送します。


うーむ。何から突っ込んでよいやら。
数学者の研究者生命は短いのだそうですが、そういうことなのかな。

えー、このような意見表明を、ネット掲示板の世界では「釣り」と呼びます。先生御存知でしょうか。


 どう見ても釣りです。

 ありがとうございました。





「日経ビジネス」の書評が、苦しげで可愛かったっす。

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読んだ本TB:0CM:0

大人になるのって難しいね

2005/12/07(水) 00:50:17

子どもがニートになったなら
玄田 有史著 / 小杉 礼子著 / 労働政策研究・研修機構著
日本放送出版協会 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。

中にも書かれているとおり、ニートというのは年齢的には“大人”なので、あくまでもこれはニート本人の問題であって、「親の問題ではない」。だから、タイトルは自己矛盾みたいなものですね(笑)。

ニートというと、「暮しに困らない家庭で、親にぶらさがっている」というイメージですが、実際は多様で、家庭自体が崩壊して、正しい自立の仕方がわからないままその日暮らしを余儀なくされている、深刻なケースもあるようです。

世間はむやみと家庭の教育力がお好きですが、それどころではない家庭、あるいは家庭そのものがない場合だってある。これは今に始まったことじゃなくて、昔からいくらもあるのですが、もし今、自立困難な若者が明らかに増加しているとすれば、そしてそれが不況などの外部要因に起因するのでないなら、それは家庭よりむしろ、社会の教育力の低下を示すのではないかと思います。
核家族化の限界でしょうか。家庭というものが、社会から分離・孤立している。親のサポートがないために自立しそこなうケースも、親元に囲い込まれて自立を阻害されているケースも、根本にある問題は同じなのかもしれない。

子供の成長に必要な援助は、親向けの育児指南でも育児支援でもなく、親ではない他人が直截的に子供自身に働きかけるようなやり方、子供を家庭の中に閉じ込めるのではなく、もっと子供自身を社会に曝すようなかたち、そして子供たちの未熟さを、社会が否定的でなく受けとめ、社会の中で自立を促すようなかたちが適切なのではないでしょうか。

後半に、具体的な行動の起こし方が書かれていますので、自立に悩むニート諸氏に役に立つ本なのではないかと思います。親ではなく、御本人が読んで、御本人が動くことが第一歩でしょう。出かけて行けば、手を貸してくれる人たちがいるみたいですよ。

読んだ本TB:0CM:0

あなたは誰

2005/12/02(金) 11:00:26

パイロットの妻
アニータ・シュリーヴ〔著〕 / 高見 浩訳
新潮社 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

ストーリーより何より、ひりひりするほど微視的な描写によって読ませてしまう本があることを、久しぶりに思い出しました。

ヒロインキャスリンのもとに、ある朝突然もたらされた夫の訃報。
パイロットとして搭乗した飛行機が原因不明の墜落事故を起こしたのだ。
整備不良? 操縦ミス? やがてボイスレコーダーが発見され、突如浮かび上がる夫の自殺説。まさか。何故? 混乱する彼女の前で、夫の隠れた二重生活が徐々にヴェールを脱ぎ始めた……。

という、ミステリとしてはありきたりな展開がこの小説の見所ではありません。
キャスリンが、夫ジャックの死を正面から受け止め、苦悩の末に乗り越えていくまでを、意識の移ろい、五官を総動員した微細な記憶によって織り上げていく、その手腕が実に見事なのです。
特に冒頭の、事故の知らせに茫然となったキャスリンが、事態を受け止められずに、あちこち気を散らしながら、でも時間の経過とともに少しずつ逃げ場を失って、カタストロフ一歩手前で必死にこらえるあたり、あまりに身につまされて、読み続けるのがつらくなるほどです。

ヒロインを取り巻くのは、かつて一人息子と嫁の事故死を乗り越え、孫のキャスリンを細腕一本で育て上げた強靭な祖母ジュリア。
キャスリンとジャックの一粒種で、こてこてのお父さん子、精一杯の突っ張りもかえって子供っぽくもろい印象を与える、今時の十代の娘マティ。
乗員組合から派遣された、マスコミ対応兼なぐさめ係でありながら、深い人間的な共感から、仕事を超えて、静かに誠実にキャスリンたちを支えようと努めるロバート。

そのほか、ほんの端役に至るまで、簡潔ながら人となりが明確に表現されている中で、夫のジャックだけ、輪郭が奇妙にぼやけています。
キャスリンが、たくさんの思い出を並べてみせても、左右で色の違う瞳(スクレロフォビーというのでしたっけ。ハスキー犬によく見られますね)とおなじように、生き方も性格もはっきり見えてこない。
穏やかなようで激情家、慎重なようで衝動的、率直に見えて、実は秘密主義。折々ほの見える数々の矛盾点。けれど、波風を立てたくない家族の日常生活に埋没して、追及されることのなかった夫の真実。

夫の二重生活というストーリーで思い出すのが、松本清張の「ゼロの焦点」です。
しかし、二作品は、主人公夫妻の歴史の量において、決定的に違っています。
「ゼロ」の妻は、見合い結婚をしたばかりの夫と、ごくわずかな時間しか共有したことがありません。「夫の隠された姿」に受ける心理的な動揺は、単に夫にまつわる謎を解き明かすための動機としての役割。だって、まだお互いよく知らなくて当然ですものね。
したがって、「ゼロ」では、妻は単なる狂言回しにすぎず、「新婚数日で夫に逃げられた(?)」こと以外は、いささかステレオタイプで無個性な存在。
真の主人公は、ほとんど登場しない夫、あるいは複雑な謎そのものということになります。

一方、「パイロットの妻」では、表題どおり、主人公は妻。
明かされていく謎は、多少ひねってあるものの物語の屋台骨になるほどのインパクトはなく、それよりは、長期間営んできた夫婦生活、妻にとっては磐石と思われた夫婦の関係が、謎解きによって次々に覆るさまに重心を置いています。
これほど劇的ではなくとも、日常ありそうなお話。既婚女性が読むには、なかなかつらいものがあります。
キャスリンにはロバートがついていてくれたけど、現実にはこんな誰かがそばに居ることなんてないんだろうなあ。溜息。

以前クレストブックスで読んだものですが、文庫版が出ましたのでアップ。

読んだ本TB:0CM:0

すけべ警官とお堅いテロリスト

2005/12/02(金) 10:47:09

王者のゲーム 上
ネルソン・デミル〔著〕 / 白石 朗訳
講談社 (2001.11)
通常2-3日以内に発送します。

テロリストの護送機が、着陸直前に応答不能になった。空港で待ちうけるテロ対策チームに緊張が走る。CIA、FBIはじめ各分野のスペシャリストを揃え、受け入れ態勢は万全のはずだったが、テロリストの巧妙な罠にまんまとはまった彼らは、大量の犠牲者を出した上、目の前で犯人を取り逃がしてしまった。
野に放たれたライオンの次なる狙いは何か。
ターゲットの目的も行方も一向に不明のまま、チームの足並みは乱れっぱなし。右往左往する彼らを尻目に、犯人は早くも次なる獲物におそいかかっていた。

ひさびさのデミルです。プラム・アイランドの主人公が再登場らしいんですが、プラムアイランドがどんな話だったか忘れてしまいました。
アラブのテロリストの話というので「おっ!」と思いましたが、中身は完全なエンタテインメントです。政治向きの話はほとんどありません。だから背景なんか知らなくたって誰でも読めるというのは、いいことでもあるんだけど、それにしてももうちょっと考えてほしかったな。
面白いのは、FBI、CIAなどの特殊機関と警察の対比です。ウサギ狩りの有名な小咄がありますが、あれを地でいくようなストーリーなのが笑えます。
デミル得意の軽口が、まあ面白いっちゃ面白いんだけど、シモネタが多すぎて、お子様向きではない。テンポがいいし、話もほどほどに複雑なので、アレさえなければ中高生にピッタリなんですけどね。
読んだ本TB:0CM:0

人間、この不確かなもの

2005/12/02(金) 10:28:12

逃げてゆく愛
逃げてゆく愛
posted with 簡単リンクくん at 2005.12. 2
ベルンハルト・シュリンク著 / 松永 美穂訳
新潮社 (2001.9)
通常2-3日以内に発送します。

夫婦、友達、父と子、子と父……人と人との気持ちのすれ違いを描いた七話からなる短編集。

もう一人の男
亡くなった妻のもとに、過去の恋人からの手紙が届く。妻には家族の知らないもうひとつの顔があったのか。嫉妬と軽い好奇心にかられた夫は、妻になりすまして返事をしたためます。そこから始まる妻の恋人との奇妙な交渉。
死んだ配偶者の別の生活という題材で思い出すのは、同じクレストシリーズの「パイロットの妻」ですが、短編と中編の違い以上に、主人公は全く逆といってもいい結論にたどりつくのが面白いところです。シュリンクのほうは、どちらかといえば古典的なストーリーかと思います。

脱線
ベルリンの壁崩壊の前後をあつかった、社会性の強い作品。
主人公は、崩壊前に、壁のむこうの若い夫婦と友情を結びます。気のいいスヴェンと、用心深くしっかりもののパウラ。そして小さな娘のユリア。彼らは、壁をはさんで、不自由ながら穏やかな関係を築く。しかし、それは壁のせいでもう一歩踏み込めない、窮屈な一面をもっていました。
そしてドイツ統合。押し寄せる自由主義経済の大波に、もみくちゃになる旧東独社会とスヴェン一家。やがて、生活が安定し、気持ちに余裕を取り戻したころ、彼らは、良くも悪くも以前とは変わってしまった彼ら自身を見出す。壁のこちらの夫婦愛も友情も、壁のない世界では裏切りでしかない事実。この精神的な大波に耐え、スヴェン夫妻、あるいは夫妻それぞれと主人公との関係は「何も残らない」もとどおりの穏やかな日々に戻ることができるのだろうか。
ユリアとハンス、二人の子どもの存在が効いています。時間はいつも子どもたちの味方です。

少女とトカゲ
判事の息子である主人公は、物心ついたときから、父の書斎にある一枚の絵に惹きつけられていた。父が大切にしている、少女とトカゲが向き合っている奇妙な絵。しかし、絵のことは一家の秘密で、誰にも見せず、誰にも話してはいけないのだった。
ある日、父はナチス時代の行跡がもとで公職を追われ、一家は没落。貧困のうちに成長した主人公は、例の絵が高名な画家の未発表作品であることを知る。なぜそのような貴重な絵が父のもとにあるのか。父が絵のことを公にせず、ひた隠しに隠している理由は? 絵に対する父の執着と、母の怒りは、何に基づいているのだろう。
暗い予感にとらわれつつ、画家の足跡を追った主人公は、画家とユダヤ人の妻が、戦時中父の赴任先の町に住んでいたこと、ふたりの消息が、その町で途絶えたことをつきとめます。
シュリンクの代表作「朗読者」と同じテーマの作品。ナチス・ドイツの次世代が贖罪をどのように考えるか。
ラストをどのように見たらよいのか、よくわからずにいます。主人公は、ただ逃げてしまったようにも思われるのですが。
絵について。
マグリットやダリのような具象による抽象画の感じでしょうか。いずれにせよ、極めて象徴性に富んだ画風というのが、ヒントというか、ポイントになっています。トカゲ、少女、画家、そして絵を見る主人公。結局のところ、かかわった人間のその後の運命までをも左右する、作者の意図を超えた芸術の力というもののおそろしさが、この物語の通奏低音となっています。

甘豌豆
ユーミンの歌みたいですね。女たちが豆なのかと思ってたら自分がスープにされちゃいました。

息子
一転してものすごく暗い話です。誰の願いもかなえられない。小さな息子の願いも、別れた妻の願いも、紛争国の人々の願いも、平和も、そしてちっぽけな自分の願いですら。そもそも、願いがどんなものなのか、それがあるのかないのかさえ、よくわからない。そして希望が消える。

ガソリンスタンドの女
リタイアした初老の男が、社会的な自己から解放されて自分と向き合ったとき、そこに見えたのは、今までとは全く違う自分、妻との安定した生活に居場所を見出すことのできない自分だった。
年をとると、だれでもこんな気分になるものなんでしょうか、それとも、これはやはり、人の生き方がほぼ固定していた、ひと世代前の感覚なのかな。自由イコール幸福なのだろうか。
ラストもなにやらそこはかとなく不安で、あぶなっかしいのですが、これは私の感じ方なのかな。


読んだ本TB:0CM:0

在庫整理

2005/12/02(金) 10:17:44

あき時間を見計らって、たまっているのを出すことにしました。
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