常世国往還記

本と映画のノート



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かもめ

Author:かもめ
読書と映画の鑑賞記録。
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赤い館 (book)

2004/05/31(月) 17:35:13



赤い館
H.R.ウエイクフィールド著 倉阪鬼一郎・鈴木克昌・西崎憲訳
国書刊行会(魔法の本棚) 1996年

スタンダードな怪談集。
幽霊譚のパターンを大半は網羅しているのではないでしょうか。
怖いことは怖いのですが、どこか古典的で落ち着いた感じのする作品集です。

赤い館
謂れの無い悪意に満ちた古い屋敷に翻弄される若い家族。主に視覚と触覚による恐怖。

ポーナル博士の見損じ
カーシュの「廃墟の歌声」に、チェス狂の怪談があります。この作品も、書き出しは同類かと思いましたが、あくまで現実に恐怖を見るカーシュと違い、進むにつれて幻想の世界へと展開してゆきます。この種の逸話は、日本ですと将棋よりも囲碁に多そうですね。
ボーナル博士の世界の扉を永久に鎖すがごとき結末は、たいへん素晴らしいものでした。

ゴースト・ハント
ラジオ放送というところが時代を感じさせます。怪談の世界では、とっくに「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」をやっていたんですね。

最初の一束
古い風習を守る閉鎖的な村の恐怖。次は自分の番だったのでは…と考えると、余計に怖いです。

死の勝利
これもホーンテッド・マンション物です。アメリアは全然悪くないのに、ひどいじゃないか、と思いますが、勧善懲悪なんかせせら笑うところが悪霊の悪霊たるゆえんですから、仕方がありません。

彼の者現れて後去るべし
あッ、麻原彰晃だっ! ほんと、そっくりです。彼の異様なカリスマ性は、こんな感じのものだったのではないかと思われます。呪文にまつわるストーリー自体は荒唐無稽で、いささか馬鹿馬鹿しいものですが、人物描写がリアルで興味深い。

悲哀の湖
不思議な湖の怪談。ですが、湖よりも語り手の心理に惹きつけられます。
ちらっと回想される「父」はどのような人物だったのか。「不愉快な母親」と、どんな交渉があったのか。また、語り手が母でなく父に絶対的に共感しているのはどうしてなのか。進退窮まって「父さん、父さん」と叫ぶ、それほどの強い絆が生じたのはなぜか。
もしかすると、何らかの原因があって、死せる父親が、未だに語り手の行動に強い影響を与えているのかもしれない。
考えれば考えるほど、裏にものすごいドラマがありそうなので、もうちょっと、詳しく知りたかったですね。

中心人物
人形劇セットは、子供の玩具として大変人気があったようです。今見ると、すごく怖いキャラばっかりで、こんなのを子供部屋に飾ったら、それだけでうなされそうなんですけれど。

不死鳥
ヒッチコックの「鳥」プラス「白い巨塔」(笑)。数学者と鳥って、あまり結びつかないような気もしますが。

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七つの丘のある街 (book)

2004/05/30(日) 23:41:28



七つの丘のある街
トマス・H・クック著 佐藤和彦訳
原書房 2003年(原著1990年刊行)

ボニーとクラウドを気取る若い夫婦の連続殺人を追った、犯罪ノンフィクションです。大変評判になった事件で、犯人逮捕は20年以上も昔ですが、殺人鬼ニーリー夫妻の名は私にもなんとなく記憶があります。

創作ではないせいか、ストーリーテリングの才で知られるクックにしては、なんとなくぎこちない筆運びですね。

前半は、最初?の被害者である少女に焦点が当たっていて、初期のクック作品がテーマとしていた「犯罪に巻き込まれやすい被害者的人物像」とも一致しています。この方向で進むのかなと思いきや、後半になると作者の関心は一転して裁判に移ってしまい、しかも犯人ジュディスその人よりも、弁護士の言動が問題にされているために、作者自身による事件そのものの掘り下げが足りないような印象です。

本書を読んだだけでは、なぜ弁護士の主張が根拠薄弱であきれかえるようなものなのか、よくわかりません。ジュディスは無罪になるんじゃないか、悪くても殺人幇助になるだけではないかと思ったくらいです。
一貫して登場するのは犯人の割り出しに尽力した刑事ですが、裁判では部外者になってしまうため、この人の視点をつらぬくことも出来ず、作中では中途半端な存在になってしまいました。
事実にこだわるあまり、生煮えになってしまったような作品です。

被害者を装う嘘吐きの話なら、創作ですがウォルターズ女史の「女彫刻家」のほうが、複雑で頭の切れる犯罪者をはるかに魅力的?に描いていると思いますし、冷徹に事実を追うのであれば、やはりカポーティーを凌ぐもの無し。

「七つの丘のある街」という邦題も、漠然としています。「神の街の殺人」とは違って、一つの街そのものが犯罪に関係しているわけではないですし(まあ強いて言えば被害者が崖から落とされるところが丘と関係あるかな?)、この事件自体固定した場所で起こったわけではなく、「ニーリー夫妻の犯罪道中」といった趣なのですから。


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ヘルター・スケルター 

2004/05/29(土) 11:03:50



ヘルタースケルター(comics)
岡崎 京子作・画 祥伝社 2003年

ビートルズの曲名からつけたタイトルだと思いますが、ドタバタ、というほどの意味でしょうか。
主人公の「焦り」、あるいは主人公の周囲の世間一般が、次々に流行と欲望を追いかけて狂奔するさまをいうものと思います。


タレントモデルのりりこには大変な秘密がありました。
彼女、本名「比留駒春子」は、お金も容姿も才能も、普通の女の子が望むものを何一つ持たない少女でしたが、家出して上京、デート嬢で食いつないでいたところ、モデル事務所の女社長に「冴えない肉に埋もれたたぐいまれな骨格」を見込まれて拾われ、人体改造と言った方がよいくらい、徹底的に全身を手術して作られた究極の「整形美人」だったのです。

持って生まれた顔と体を捨て去ると同時に、春子はモデル「りりこ」となり、芸能界に入って世間の夢・希望・欲望に完全に自我をゆだねてしまう。結果、彼女は大成功を収め、「なりたい女No.1」に選ばれるほど、みんなの憧れの体現者となります。完璧な容姿、流行の服、男、金、そしてかっこいい仕事。

しかし、得意の絶頂をきわめようとしながら、りりこは常に強い不安にさいなまれています。彼女の「現在」を支えるのは、彼女自身ではなく、「世間」という不確定なものであることを自覚しているからです。
一方、整形手術と作られたアイドル像という仮面の下に抑圧された本来の肉体と自我が反乱を起こし、彼女は中からも外からも壊れ始める。

男に逃げられ、天然美少女のライバルに追われ、更に彼女の手術とメンテナンスの拠り所である医師には、不正診療の容疑が。付き人の羽田とその恋人奥村は、りりこの底知れぬ「負」の妖しい魅力にからめとられ、運命を共にするかのように堕ちていく。やがて、起こるべくして起こる暴露。
追い詰められたりりこに、起死回生のチャンスは残っているのか?!




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壜の中の手記

2004/05/28(金) 17:23:09



壜の中の手記(book)
ジェラルド・カーシュ 晶文社(晶文社ミステリ) 2002年


歪んだパラレルワールドで展開する奇妙な物語集。
ミステリのようでミステリでなく、ファンタジーのようでファンタジーでもなく、SFとも違う。散文としてよりむしろ、詩文のようにその不思議なかたちの世界をまるのまま味わうのがよいのでしょう。
映画の原作に使われることがたびたびあったようですが、残念ながら未見のものばかり。機会があれば是非観たいと思います。


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リバーズ・エッジ

2004/05/27(木) 23:32:50



リバーズ・エッジ (comics)
岡崎京子作・画 宝島社 1994年


桜の木の下ではなくて川っぷちには死体があります。それは、憤りの犠牲になった子猫であり、生まれそこなった赤ん坊であり、届かない想いに殉じた少女の屍でもあります。
彼らの周りには死の気配が満ちていて、未熟さゆえにともすれば踏み迷い、捕らわれそうになりますが、意外にもすぐそばを大きく川が流れている。川はやがて大海に注ぎます。
そこは危険な戦場などではなく、私たちの生きるこの世界です。彼らもやがては川辺の叢から一歩踏み出して流れに身を委ね、広い世の中へと泳ぎ出さなくてはなりません。周囲と全てを共有する子供ではなく、殻に被われ、しっかりした核を持つ一人の人間として。
譲らず、取り込まず、互いの世界を尊重しつつ手を取り合う、大人の社会がそこには展開するはずです。まあ、実際はそんなに理想的なものではなくて、いろいろなことが起こりますが。

ヘルター・スケルター」の美少女モデルこずえちゃんが登場。りりことの対照で異様に老成していた彼女でしたが、ここではある意味普通の高校生らしい一面をのぞかせています。
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スウィフト考 (book)

2004/05/22(土) 15:42:28



スウィフト考
中野好夫著 1969年 岩波書店(岩波新書)

雑誌の連載エッセイをまとめたとのことで、一続きの評伝ではなく、お話があっちへとんだりこっちへとんだりしますが、なにしろあまりにもな内容(これは著者の責任ではなく、ひとえに対象たるスウィフトがとんでもない人物だったからです)と、テンポのよい文章(これは著者の功績)のおかげで、一気に読み終えました。

相当の奇人であったとおぼしき夏目漱石すら、英国留学中にスウィフト作品を知って仰天したというのだから、その突出ぶりは瞠目に値すると申せましょう。かの「猫」のルーツもどうやらスウィフトあたりにありそうですが、げんなりするほど毒々しいスウィフトの仕事に比べると、猫などまことにお上品で控えめ。日本人の美徳の結晶であるかに感じられます。

1667年の出生からして、どうやら英国上流社会のパロディのような事情だったらしく、誰が本当の親なのか、誰に育てられたのかすらはっきりしない、というか、本物の書簡もずいぶん残っているのに、本人がわざわざ創作を加えた記録を残してくれたりしたので、後世の研究家にはもう何が何だかわけがわからず、めいめいが好き勝手に想像するしかなくなってしまっているようです。
自分の生涯すら創作してしまう。まさにパロディ作家の鏡といえるかもしれません。本人の関与は定かでないとはいえ、デスマスクは全然似てないのが二つ残ってるし、お墓の事情も謎。
「ガリヴァー」も妙な話ですが、それ以上に作者本人が変。

一読をお勧めします。
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ガリヴァー旅行記 (book)

2004/05/22(土) 14:54:58

ガリヴァー旅行記

ガリヴァー旅行記
ジョナサン・スウィフト1726 平井正穂訳 岩波文庫

誰でも知ってるガリヴァー旅行記ですが、大抵は大人国・小人国どまりではないでしょうか。
このさいですから、ガリヴァー氏の逗留先を全部あげてみましょう。



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順列都市 (book)

2004/05/20(木) 17:15:40


順列都市 (上)
順列都市 (下)

グレッグ・イーガン著 山岸 真訳 ハヤカワ文庫 1999年

玄人のみなさんにはあんまり評判が良くないようですが、私は映画「マトリックス」のシリーズ、けっこう好きです。安いラブストーリーなど、話の筋はともかくとして、この映画はイーガンを始めとする90年代SFの世界観を上手く視覚化してみせた作品だと思います。
少なくとも、私が「順列都市」描くところのバーチャル空間を比較的すんなり把握できたのは、「マトリックス」のおかげなので。

近未来の地球。世界はインターネットにより完全にボーダーレス化し、あまつさえ、人類は意外な形で時間の制約をも克服、不老不死を実現していた。すなわち、一人の人間の記憶、感覚、思考などもろもろの精神活動をすべてスキャンし、これを一種のプログラムとしてネット内を走らせることにより、少なくともサーバーが動く限りは、意識を永久に保つことができるのだ(もちろんサーバーは、永久に止まらない仕組みになっている)。金持ちの多くは、大金を払って自分自身をスキャンし、自分の「コピー」を肉体の死と同時にスタートして、バーチャル世界からネットワーク経由で生前同様に事業や資産を管理していた。すなわち、人間社会のさまざまな面で、これら有力者のコピーは恒久的に影響力を持つのだ――。

ここまでは、現在ではわりとありがちな展開かもしれません。「マトリックス」も似たようなものでしたね。
しかし、お話はここから。未来社会の設定はいわば前座で、作者はこれを枕に一種の思考実験を展開します。


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ゾルゲ事件―尾崎秀実の理想と挫折 (book)

2004/05/19(水) 17:39:22

ゾルゲ事件―尾崎秀実の理想と挫折
尾崎 秀樹著 中公新書 1963年

ソビエト共産党のスパイ、リヒャルト・ゾルゲが、ドイツ政府関係者を装って日本に潜入、日本政府に顔のきく隠れコンミュニストの尾崎秀実を通じて入手した情報を、ひそかにソビエトへ流していた。
警察側は、怪電波の存在を察知してはいたものの、その正体はどうしてもつかめずにいたが、別件で逮捕された共産党員伊藤律が、身の安全の確保と引き換えに官憲のスパイとなり、個人的にも親しかった尾崎を売って、ようやく彼らの活動が明るみに出ることになった。
日本の敗色が濃くなりつつあった大戦末期、尾崎とゾルゲは終戦を待たずに処刑、その他の関係者の多くも獄死。
終戦後の混乱や共産党内部の隠蔽などのために長く不明となっていた事実関係や資料を発掘し、尾崎とゾルゲの真の目的に迫ろうとする労作。



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世界の中心で愛を叫ぶ (book)

2004/05/19(水) 16:41:34



世界の中心で、愛をさけぶ

片山恭一著 小学館 2001年


読みもしないで批判するのもどうかと思ったので、読みました。
さすがに買う気にはならないから、友人からの借り物です。彼女も「完全なムダ遣いだった、同じ金でランチすれば少なくとも腹はふくれた!」と口惜しがっておりますが、まあこうやって、まわりの奴に貸せるんだから(私で三人目)、人助けと思えばあながちムダでもないさ。
ところで、著作権論争かまびすしい昨今ですが、図書館がタダで貸すのが違法になるなら、こういう貸し借りもダメってことなのかな?

さて表題作。
悲劇仕立てのハーレクインロマンス。
売れるでしょうね、これは。何といっても、非常に安心な内容です。可愛くてまじめな男の子と女の子、甘酸っぱい初恋の思い出、交換日記、文化祭の劇、ロミオとジュリエット、ファーストキス、海、テスト、修学旅行……書いていてだんだん嫌になってきましたが、とどめに白血病(悲恋ものの死因ナンバーワン)だ!
すばらしい文章力で、平凡な道具立てを鮮やかに料理してみせるということもない。タイトルからして、「エアーズ・ロック(世界のへそ)でエンドマーク」ただそれだけ。チマチマした内容に比べていかにも大げさですが、何のひねりもありません。

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ねたばれ 「覚醒するアダム」

2004/05/15(土) 18:53:44

ねたばれ注意

実験グループの創作物に過ぎなかったアダム。しかし、その存在を実体化したとたんに、アダムを起点として、まるでドミノ倒しのように、次々に世界が反転していきます。アダム以前と、アダム以後。神ならぬ身の創造者たちは、新しい世界で存在できずに、アダム以後の世界から消去されていきますが、彼らの趣味や性癖、富などの特徴が、ある意味彼らの子供であるアダムとその子孫のなかに、部分的に反映されているのは面白いことです。

殊に、実験の主催者であるサムの、ジョアンナに対する執着が色濃く反映された結果、ジョアンナに関しては、消去ではなく交替の形がとられ、彼女の存在はアダム以後の世界で一時的に交錯します。
一方、サム自身はグループ最後の一人となって、実験の結果をすべて見届け、「アダム以前」の世界を閉じる役目を果たすことになります。


さて、これで一通り物語の輪が閉じたかのようですが、最後の最後で、一見、単なる挿話かと思われた冒頭のエピソードが、実は物語全体の要だったというオチがついて、いやあ、よくできたサスペンスです。
SFでしょうか、ホラーでしょうか、どちらかというとホラー寄りですかね。

でも単純な娯楽小説とも言い切れない。実験ヒヨコたちの叫びのように、ごくわずかな刺激で裏返りかねない、不安定な世界を描いて読者の不安を誘う、ドメスティックな安部公房といった趣があります。
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覚醒するアダム (book)

2004/05/15(土) 18:52:06



覚醒するアダム
デヴィッド・アンブローズ著 務台夏子訳 角川書店(角川文庫)1999年


こっくりさんの話かと思ったら、意表をつくパラレルワールドもの。

超能力者のペテンを暴いて名を上げた雑誌記者ジョアンナは、取材目的で心理学者サムの実験に参加することになった。
その実験とは、数名のグループで思念を一致させ、一種の「念力」で、幽霊のような架空の存在を現実に作り出すという、一種の降霊術のようなもの。協力者の面々は半信半疑だが、いちおう裏づけとなる理論もあり、サム自身は大真面目だ。
ところが、彼らが、「アダム・ワイアット」という、適当に決めた実在しないキャラクターに語りかけたところ、なんと「アダム」が反応したのである。集団の心理的な力で、無から有を生み出すことが証明された! 

ところが、この先ストーリーはあっという間に二転、三転。お後はネタバレへ。

サムは、頭はいいが想像力に欠ける、この手のお話の典型的人物。
マイクル・クライトンの小説にも頻出するタイプです。
女の子にいいかっこしようとして穴に落ちるところや、オタク科学者らしく、男性的な魅力に関して劣等感を抱いているところなど、「ザ・フライ(=恐怖のハエ人間)」の主人公によく似ていますね。


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恋愛適齢期 (cinema)

2004/05/13(木) 23:47:54

恋愛適齢期
恋愛適齢期
監督 ナンシー・メイヤーズ
ジャック・ニコルソン,ダイアン・キートン,キアヌ・リーブス
2003年 アメリカ
軽いラブコメ。プレイボーイとお堅い優等生の恋愛模様。とてもありきたりで安心なストーリーですが、お二人の年齢が60代というところがミソ。

離婚以来独身を通す脚本家エリカのビーチハウス。一人娘のマリンが休日を楽しもうとBFを連れてやってきた。いざお楽しみという段になって、突然現れたママと叔母ちゃんにバッタリ。
あらっ、まあっ。でも、アナタももう大人なんだし、男の一人やふたり、いて当然よね…。理解ある母親らしく穏やかに振舞おうとするエリカだが、さすがに顔が引きつる。なんてったって、娘の相手はどう見ても初老以下には見えない、中年というより老年親父だったのだ。しかもこいつは年齢不相応なピッチピチのマリンといちゃつくために、無理して飲んだバイアグラがたたって心臓発作を起こし、家中を大騒動に巻き込んだばかりか、当分の間ビーチハウスで療養することになってしまった。

ジャック・ニコルソンて全然好きじゃないのですが、やはり芝居はうまいし、この人じゃなけりゃ、という役が意外に多いなあといつも思います。
ほんとうに、ぴったりです。軽くて、いい加減で、スケベな、根っからのプレイボーイ。相手が女なら、好みであろうとなかろうと、ほとんど習性のように歯の浮きそうな台詞が次から次へと口をつく。いますよね~こういう男って。
まったく、なんだってエリカはいい年してこんなのに手も無くひっかかるんだろう!と、途中で腹が立ってきましたが、まあそれだけ彼女が優等生で、男なれしてないということでしょう。
だいたい、「オレは20代の女しか相手にしない」と豪語するハリーだけど、こういう男にちやほやされて喜ぶのは、世間知らずの若い子くらいのもの。ある程度ものの分かった女からは、まともに相手にされないのが現実じゃないのでしょうか。

それから、忘れてならないのは、エリカの前夫すなわちマリンのパパ。あまり出番がないのですが、こいつがニコルソン扮するハリーと同類なんです。いかにも業界っぽく、調子がよくて、若い女と見ると、すぐに色目を使う。
結局、エリカは昔から、男の趣味が変わってない。キアヌのドクター・ジュリアンだって、若くて格好はいいけど相当遊び人ぽいです。あと10~20年もしたら、上記のお二人とそっくりになっちゃうこと請け合い。
マリンだって、いい大人なのに、極度のファザコンだからこそ、パパそっくりでひたすら女にやさしいハリーを好きになったわけです。でも、彼女は若くて順応性がありますから、ママの轍は踏みませんでしたね。めでたしめでたし。

ラストは納得いかないぞ。もったいないじゃないか! どうせ苦労するなら、若いかっこいいプレイボーイ相手のほうがいいです。どう考えても。
見た映画(DVD)TB:0CM:0

ぼちぼちupします

2004/05/13(木) 23:42:35

新し目のものから入れていきます。
うまく整理できるかな?
なみま雑記TB:0CM:0
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